富山駐屯地

富山駐屯地について

富山駐屯地（とやまちゅうとんち、JGSDF Camp Toyama）は、富山県砺波市に所在する陸上自衛隊の駐屯地です。この駐屯地には、第7施設群第382施設中隊をはじめとする部隊が駐屯しています。

概要

陸上自衛隊の駐屯地の中では比較的小規模な部類に入ります。しかし、富山県内では唯一の自衛隊施設であり、実力部隊が駐屯していることから、その重要性は非常に高いと言えます。駐屯地司令は、第382施設中隊長が兼務しています。

駐屯地は手狭であったため、有事の際の活動能力に懸念があり、富山県知事や砺波市などの地元自治体は、防衛省に対して拡張の要望を重ねていました。これらの要望を受け、2019年から拡張工事が開始され、2021年3月に完了しました。これにより、大型ヘリコプター（CH-47）の離着陸が可能な大型ヘリポートが整備され、有事の際の支援拠点としての能力が大幅に向上しました。

沿革

富山駐屯地は、当初、金沢[[駐屯地]]の富山分屯地として開設されました。その後の変遷は以下の通りです。

1961年（昭和36年）8月23日: 設置が決定。
1962年（昭和37年）10月10日: 金沢[[駐屯地]]の富山分屯地として開設。第321地区施設隊が豊川駐屯地から移駐。
同年の秋の行楽期までに、芹谷の千光寺から芹谷山の展望台を結ぶドライブウェイが新設。
1963年（昭和38年）5月2日: 自衛隊第321地区施設隊が開所式。
10月3日：砺波チューリップ公園の工事に協力。
1966年（昭和41年）2月21日: 富山駐屯地に昇格。第425会計隊が創設。
1968年（昭和43年）3月1日: 第410基地通信隊が創設。
1973年（昭和48年）3月27日: 第321地区施設隊が第4施設団直轄となる。
1975年（昭和50年）3月26日: 第410基地通信隊が第306基地通信中隊富山派遣隊に改編。
1993年（平成5年）3月30日: 第321地区施設隊が第4施設団直轄の第301施設隊に改編。
2006年（平成18年）3月28日: 第301施設隊が第7施設群隷下の第382施設中隊に改編。第104直接支援大隊整備第2直接支援中隊富山派遣隊が新編。
2015年（平成27年）3月26日: 第425会計隊が第336会計隊富山派遣隊に改編。

駐屯部隊

富山駐屯地には、以下のような部隊が駐屯しています。

中部[[方面隊]]隷下部隊
第4施設団
第7施設群
第382施設中隊
中部方面後方支援隊
第104施設直接支援大隊
第2直接支援中隊
富山派遣隊：第382施設中隊を支援
中部方面会計隊
第336会計隊
富山派遣隊
中部方面システム通信群
第104基地システム通信大隊
第306基地通信中隊
富山派遣隊
防衛大臣直轄部隊
中部方面警務隊
第130地区警務隊
金沢派遣隊
富山連絡班

最寄りの幹線交通

富山駐屯地の最寄りの幹線交通は以下の通りです。

高速道路: 北陸自動車道砺波IC、能越自動車道小矢部東IC
一般道: 国道156号、国道359号、国道471号、富山県道16号砺波小矢部線、富山県道258号北高木出町線、富山県道21号井波城端線
鉄道: 西日本旅客[[鉄道]]（JR西日本）城端線砺波駅
港湾: 伏木富山港（特定重要港湾）、氷見漁港（地方港湾）
飛行場: 富山空港（第三種空港）

その他

2021年には、基地拡張を記念して、ブルーインパルスがとなみチューリップフェアで飛行しました。

外部リンク

* 富山駐屯地HP 公式ウェブサイト

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