田野駅 (宮崎県)

田野駅について

田野駅は、宮崎県宮崎市田野町甲に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）日豊本線の駅です。駅番号は存在しません。かつては旧田野町の中心駅として機能し、急行「高千穂」も停車する主要駅でした。現在では無人駅となっていますが、駅舎内には菓子店があり、地域住民に親しまれています。

歴史

田野駅は1916年（大正5年）10月25日に鉄道院によって開設されました。その後、1971年（昭和46年）3月1日に貨物取扱が廃止され、1985年（昭和60年）3月14日には荷物扱いも廃止となり無人駅となりました。1978年（昭和53年）9月18日に自動信号化され、1979年（昭和54年）10月1日には南宮崎駅 - 鹿児島駅間がCTC化されたことに伴い、業務委託化されました。

1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化により、JR九州の駅となりました。2012年（平成24年）3月17日には駅改良工事が行われ、乗り場が変更されています。2015年（平成27年）11月14日からは、ICカード「SUGOCA」が利用可能となりました。2022年（令和4年）4月1日には、宮崎支社発足に伴い鹿児島支社から同支社へ移管されています。

駅構造

田野駅は地上駅で、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合計2面3線のホームを有しています。駅舎は木造で、駅舎内には菓子店があります。無人駅ですが、自動券売機が設置されています。

ICカード「SUGOCA」が利用可能であり、簡易SUGOCA改札機も設置されています。ただし、SUGOCAの販売やチャージは取り扱っていません。SUGOCAの利用可能エリアは当駅までであり、山之口駅や都城駅方面へは利用できません。また、鹿児島エリアなどとまたがって利用することもできません。朝には宮崎行きの特急「きりしま」2号が停車します。

のりば

駅改良工事により、3番線を本線とする1線スルー配線となりましたが、上り方の分岐器は両開きのため、通過列車も減速が必要です。

利用状況

2023年（令和5年）度の1日平均乗車人員は510人です。全列車が停車する近隣の西都城駅よりも利用者が多いですが、特急列車は朝の上り1本を除き全て通過します。近年の一日平均乗車人員の推移については以下の通りです。

駅周辺

駅周辺には、宮崎市役所田野総合支所、宮崎市立田野小学校、宮崎市立田野中学校、尾敷森林事務所などがあります。また、宮崎県道28号日南高岡線や宮崎県道343号線が通っています。

バス路線

駅前には「田野駅前」停留所があり、宮崎交通の路線バスが発着します。主な路線としては、550系統（合又線）、551系統（田野線）、552系統（青井岳温泉線）があります。これらの路線により、宮崎駅や周辺地域へのアクセスが可能です。

隣の駅

JR九州日豊本線における田野駅の隣の駅は、特急「きりしま」一部停車駅では日向沓掛駅と青井岳駅（門石信号場を挟む）です。

脚注

駅に関する情報は、九州旅客鉄道の公式サイトなどで確認できます。

関連項目

日本の鉄道駅一覧

外部リンク

田野駅（駅情報） - 九州旅客鉄道

田野駅は、地域の足として重要な役割を果たしており、今後も利用者の利便性向上が期待されます。

もう一度検索