山之口駅

山之口駅

山之口駅（やまのくちえき）は、宮崎県都城市山之口町花木に所在する、九州旅客鉄道（JR九州）日豊本線の駅です。駅の事務管コードは▲940509で、かつては山之口町の中心駅として機能していました。

歴史

山之口駅は、1914年（大正3年）8月15日に開業しました。開業時には初代駅舎が建設され、地域の発展とともに歴史を刻んできました。

1935年（昭和10年）11月11日から12日にかけて、沿線で陸軍特別大演習が実施され、昭和天皇が乗車されたお召し列車が都城駅と山之口駅の間を運行しました。これは、山之口駅の歴史の中でも特筆すべき出来事の一つです。

1964年（昭和39年）11月には、鉄道開通50周年を記念して2代目駅舎が建設されました。この駅舎は長年にわたり利用されてきましたが、2024年に新たな駅舎が完成しました。

1971年（昭和46年）2月1日には貨物営業が廃止され、1984年（昭和59年）2月1日には荷物扱いも廃止されました。1985年（昭和60年）3月14日には無人駅となり、駅の運営体制が大きく変化しました。

1987年（昭和62年）4月1日には、国鉄分割民営化によりJR九州の駅となりました。そして2022年（令和4年）4月1日には、宮崎支社の発足に伴い、鹿児島支社から同支社へ管轄が移管されました。

2024年（令和6年）6月1日には、3代目駅舎である「山之口駅観光スポーツ交流センター」の運用が開始されました。この新駅舎は、2027年に開催予定の国民スポーツ大会（旧：国民体育大会）のメイン会場となる新県立陸上競技場の最寄り駅（玄関口）となるため、都城市が整備を進めてきました。

2024年内には、ホームへ向かう跨線橋が撤去され、平面踏切が整備される予定です。これにより、駅のバリアフリー化が進むと期待されています。

駅構造

山之口駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅です。以前は跨線橋がありましたが、2024年内に撤去予定です。現在は無人駅ですが、自動券売機が設置されています。

2024年6月から運用が開始された3代目駅舎「山之口駅観光スポーツ交流センター」は、鉄骨平屋建てで、待合室の壁面には宮崎県産のスギ材が使用されています。床面積は187平方メートルで、従来の駅舎に比べて広々としています。また、従来の駅舎では男女共用だったトイレが、新駅舎では男女別に加え多目的トイレも設けられ、利便性が向上しました。

この新駅舎の整備費は1億1800万円で、その半額は国からの補助金で賄われています。

のりば

山之口駅のホームは以下の通りです。

利用状況

近年の一日平均乗車人員は以下の通りです。

駅周辺

駅周辺は、廃店舗が目立ち、寂れた印象を与えるという声もあります。しかし、以下のような公共施設や観光スポットも点在しています。

都城市役所 山之口総合支所（旧・山之口町役場）
都城市立山之口小学校
山之口郵便局
山之口運動公園 - 2027年に開催が予定されている国民スポーツ大会の開閉会式・陸上競技会場として、新陸上競技場が建設されます。
国道269号
宮崎自動車道

隣の駅

九州旅客鉄道（JR九州）

■日豊本線

特急「きりしま」一部停車駅

青井岳駅 - （楠ヶ丘信号場） - 山之口駅 - 餅原駅

脚注

（ここに脚注があれば記述）

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]

外部リンク

山之口駅（駅情報） - 九州旅客鉄道
* 都城市山之口駅観光スポーツ交流センター条例（都城市令和6年3月21日条例第5号） - 都城市例規集

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