甲府地方気象台

甲府地方気象台は、山梨県甲府市飯田に所在する地方気象台です。東京管区気象台の管轄下にあり、山梨県全域の気象業務を担っています。

業務内容

主な業務は、地上気象観測、地域気象観測（アメダス）、生物季節観測などの気象観測業務です。また、天気予報や警報・注意報の発表といった予報業務、山梨県内の地震活動に関する地震防災業務、富士山を対象とする火山防災業務も行っています。これらの業務に必要な調査や広報活動も実施しています。

特に、全国ニュースで報じられる富士山の初冠雪の観測は、当気象台の職員が目視で行います。たとえ静岡県側で冠雪が確認されても、甲府から見えなければ初冠雪とは認められません。また、甲斐駒ヶ岳の初冠雪も観測しています。1980年から2010年の初冠雪の平年値は、富士山が9月30日、甲斐駒ヶ岳が10月27日となっています。

沿革

1894年（明治27年）8月、甲府市西青沼（現在の宝地区）に、県機関である甲府測候所として創立しました。その後、1938年（昭和13年）に国の機関に移管されています。

1945年（昭和20年）7月7日には、甲府空襲により庁舎・附属舎が全焼するという被害を受けました。当時は、甲府市の伊勢地区に所在していました。1951年（昭和26年）11月に現在の場所である甲府市飯田に移転し、1957年（昭和32年）9月に甲府地方気象台に昇格しました。1993年（平成5年）3月には新庁舎が竣工しています。

位置情報

甲府地方気象台は、山梨県甲府市飯田4丁目7-29に位置しており、甲府駅から約1.5km西方の住宅地にあります。標高は273mです。

主な観測史上記録

これまでに観測された主な記録は以下の通りです。

日降水量：244.5mm（1945年10月5日）
日最大1時間降水量：78.0mm（2004年8月7日）
日最大10分間降水量：28.0mm（2016年8月1日）
月最大24時間降水量：294.5mm（2000年9月11日）
日最高気温（高い方から）：40.7℃（2013年8月10日）※日本歴代第5位（2013年8月現在）
日最高気温（低い方から）：氷点下2.5℃（1936年1月25日）
日最低気温（低い方から）：氷点下19.5℃（1921年1月16日）
日最低気温（高い方から）：27.4℃（2013年8月11日）
最小相対湿度：3%（2009年2月12日）
最大瞬間風速：43.2m/s（1959年8月14日）
最深積雪量：114cm（2014年2月15日）

外部リンク

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気象台チャンネル'>YouTube甲府地方気象台チャンネル

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