申惠丰

申惠丰（SHIN Hae Bong）

申惠丰（しん へぼん、SHIN Hae Bong）は、日本の国際法学者であり、青山学院大学法学部法学科の教授を務めています。博士（法学）の学位を有し、国際人権法学会や世界法学会の理事として、また国際人権法学会では事務局長を経て第10期理事長として活躍しました。

経歴

1966年に東京都で生まれた申惠丰教授は、人権条約の実施に関わる国際的・国内的な法的問題や、国際人道法違反の被害者救済に関する法的問題などを研究テーマとしています。

国際人権法学会、世界法学会の理事を歴任し、国際人権法学会事務局長を経て同第10期理事長に就任。日本語に加えて、英語やフランス語など数カ国語を操るマルチリンガルでもあります。その語学力を活かし、国際的な人権問題に深く関わってきました。

2004年7月から2005年3月にかけては、イラク国際戦犯民衆法廷の判事を務めました。また、反差別国際運動理事（2013年6月時点）や、特定非営利活動法人ヒューマンライツ・ナウ理事（2021年7月時点）などを歴任し、人権擁護のために幅広く活動しています。

学歴

青山学院大学法学部公法学科卒業
東京大学大学院法学政治学研究科公法専攻修士課程修了
ジュネーブ国際高等研究所国際法専攻修士課程修了
東京大学大学院法学政治学研究科公法専攻博士課程修了

受賞歴

1986年：青山学院大学法学部学生懸賞論文首席入賞 - 「立法不作為と違憲審査」
1999年：青山学院学術褒賞 - 『人権条約上の国家の義務』（日本評論社）
2000年：安達峰一郎記念賞 - 『人権条約上の国家の義務』（日本評論社）

著書

申惠丰教授は、国際人権法に関する多数の著書を執筆しており、その研究成果は広く社会に貢献しています。

『国際人権入門―現場から考える』岩波書店、2020年
『友だちを助けるための国際人権法入門』影書房、2020年
『国際人権法―国際基準のダイナミズムと国内法との協調【第2版】』信山社、2016年
『人権条約の現代的展開』 信山社、 2009年
「国際人権法」（渡部茂己編著、国際書院)「第３章　人権保障のための普遍的条約」「第５章　女性の権利―女性差別撤廃に向けて」 担当、2009年
『ヨーロッパ人権裁判所の判例』（戸波江二ほか編、信山社）「国家の義務の性格　結社の自由を侵害する労働組合強制を国内法で規制する国家の義務―クローズド・ショップ判決」「実効的救済手段を得る権利　合理的な期間内に裁判を受ける権利の侵害に対する実効的救済の保障―クドワ判決」、2008年
『戦後補償と国際人道法―個人の請求権をめぐって』(申惠丰,髙木喜孝,永野貫太郎編 共著）、明石書店 、2005年「国際人道法違反の被害者救済における法と正義―理論動向と展望―はしがきにかえて」「ハーグ陸戦条約3条と個人の損害賠償請求権」
『ニュージーランド先住民マオリの人権と文化』「第3章　国際人権保障とマオリ」明石書店、2000年
『人権条約上の国家の義務』 日本評論社、1999年
『解説　国際人権規約』(宮崎繁樹編) 、1996年

申惠丰教授は、国際人権法の分野で多大な貢献をしており、その活動は学術界だけでなく、社会全体に影響を与え続けています。

外部リンク

申惠丰 - researchmap
申惠丰 - J-GLOBAL
申惠丰 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
* 青山学院大学 研究者情報

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