発哺温泉

発哺温泉とは

発哺温泉（ほっぽおんせん）は、長野県下高井郡山ノ内町、志賀高原の発哺地区に位置する温泉です。かつては平穏温泉の一部として数えられたこともあり、志賀高原で最初に開かれた温泉として知られています。

泉質

泉質は、単純温泉、単純硫黄泉、硫化水素泉の3種類です。源泉温度は50℃で、蒸気温泉を釜で温水化し、沢の湧き水と混合して利用されています。

温泉街の様子

発哺温泉は、温泉街というよりも、急峻なスキー場の中腹に広がるスキーホテル街といった様相です。かつては湯治場として利用されていましたが、現在はその面影はほとんど残っていません。

長野オリンピックの際には、アルペンスキー大回転の会場となった東舘山の中腹に位置し、標高1,600mからの眺望は、北信五岳や北アルプスを一望できる絶景です。

歴史と由来

発哺温泉は、佐久間象山の日記にも記されており、古くから知られていた温泉であることがわかります。明治時代には「ホッポ」と呼ばれるようになり、その由来は、水蒸気が湧き出す音の「ポッポ・ポッポ」という音や、湯治で山を登る際に体が火照る様子から「ホッポ・ホッポ」となる様を表していると言われています。

現在、発哺温泉には共同浴場や公衆浴場はありません。

アクセス

発哺温泉へのアクセスは以下の通りです。

鉄道
JR東日本長野駅から長電バス（急行 志賀高原線）で約1時間40分、「発哺温泉」下車。
長野電鉄湯田中駅から長電バス（志賀高原方面行き）で約60分、「発哺温泉」下車。
道路
上信越自動車道信州中野ICから国道292号を約30km。

また、東館山ゴンドラリフトの発哺温泉駅も利用可能です。

かつては志賀高原ロープウェイ（発哺温泉駅）も利用可能でしたが、2011年5月25日に運行を休止し、現在は廃止されています。

その他の情報

発哺温泉を発見したのは、1841年（天保12年）に天狗の湯初代の関新作であるとされています。

外部リンク

志賀発哺水道事業協同組合
志賀高原観光協会
* 山ノ内町 宿泊施設ガイド 発哺

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