白い部屋 (麻丘めぐみのアルバム)

白い部屋（しろいへや）

麻丘めぐみが1974年4月25日に発表したキャリア5作目のスタジオ録音盤。ビクター音楽産業（現在のビクターエンタテインメント）より、規格品番SJX-171としてリリースされた。

本作は、先行シングルとして発売された「白い部屋」とそのカップリング曲「ウェディング・ドレス」を含む全12曲で構成されている。内容は、麻丘自身のオリジナル楽曲が6曲、当時の海外楽曲のカバーが6曲というユニークな組み合わせとなっている。

この作品がリリースされた1974年4月は、同年3月の日劇ワンマンショーでの怪我により、麻丘めぐみが一時的に芸能活動を休止していた時期にあたる。そのような背景の中で発表されたアルバムである。

時代の流れと共に、本作は何度か異なる形態で復刻されている。歌手デビュー30周年にあたる2003年1月15日には、規格品番VSCD-3717として初めてCD化が実現した。さらに、芸能生活50周年を迎えた2009年3月25日には、リマスタリングによる高音質化と紙ジャケット仕様で再びリリースされている。この2009年盤は『白い部屋 +5』と題され、オリジナルの12曲に加え、当時アルバム未収録だったシングル楽曲やそのカラオケ音源など5曲がボーナストラックとして追加収録された（規格品番VICL-63261）。特に、オリジナルの最終トラック「ジャンバラヤ」の後には、ボーナストラックの開始前に約10秒間の無音時間が挿入されている点が特徴的である。

また、本作のリリース時期と前後して、麻丘めぐみにとって初となるライブアルバム『夢ひらくリサイタル』も発表されている。こちらは1973年9月25日に渋谷公会堂で行われたリサイタルの実況録音盤であり、このライブ盤も2003年11月21日発売のCD-BOX『麻丘めぐみBOX 72-77』で初めてCD化されている。

収録曲（LP盤）

Side A
1. 白い部屋
作詞：千家和也／作曲・編曲：筒美京平
2. ウェディング・ドレス
作詞：千家和也／作曲：筒美京平／編曲：高田弘
3. 私はシャンソン
訳詞：新藤みさ／作曲：Harris Chalkitis／編曲：穂口雄右
原曲歌唱：ダニエル・ビダル
4. ワン・ファイン・デー
作詞：Gerry Goffin／作曲：Carole King／編曲：穂口雄右
原曲歌唱：シフォンズ
5. 裸足のふたり
作詞：千家和也／作曲：馬飼野康二／編曲：穂口雄介
6. 真珠の涙
作詞：千家和也／作曲・編曲：高田弘

Side B
1. この世の果てに
作詞：Sylvia Dee／作曲：Arthur Kent／編曲：穂口雄右
原曲歌唱：スキータ・デイヴィス
2. 恋はボサノバ
訳詞：漣健児／作曲：B.Mann / C.Weil／編曲：穂口雄右
原曲歌唱：イーディ・ゴーメ
3. 誘惑の年頃
作詞：千家和也／作曲：馬飼野康二／編曲：穂口雄介
4. 屋敷町
作詞：千家和也／作曲・編曲：高田弘
5. マイ・ウエイ
訳詞：岩谷時子／作曲：Jacques Revaux／編曲：穂口雄介
原曲歌唱：フランク・シナトラ
6. ジャンバラヤ
作詞・作曲：Hank Williams／編曲：穂口雄介
原曲歌唱：ハンク・ウィリアムズ

収録曲（2009年盤『白い部屋 +5』）

1. 白い部屋
2. ウェディング・ドレス
3. 私はシャンソン
4. ワン・ファイン・デー
5. 裸足のふたり
6. 真珠の涙
7. この世の果てに
8. 恋はボサノバ
9. 誘惑の年頃
10. 屋敷町
11. マイ・ウエイ
12. ジャンバラヤ
13. ときめき（ボーナス・トラック）
作詞：千家和也、作曲・編曲：筒美京平
14. グッド・バイ（ボーナス・トラック）
作詞：千家和也、作曲・編曲：穂口雄右
15. ときめき（オリジナル・カラオケ - ボーナス・トラック）
16. 白い部屋（オリジナル・カラオケ - ボーナス・トラック）
17. 白い部屋（オリジナル・カラオケ、ハーモニー入り - ボーナス・トラック）

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