白い魔魚

白い魔魚

『白い魔魚』（しろいまぎょ）は、舟橋聖一によって書かれた長編小説です。1955年6月から朝日新聞で連載が開始され、翌1956年には新潮社から単行本として刊行されました。1969年には同社文庫版も登場しています。

この物語は、女子大生である綾瀬竜子を主人公としています。竜子の実家は岐阜の老舗美濃紙問屋であるという設定が、後に現実世界での訴訟問題を引き起こしました。1957年、岐阜市の美濃紙問屋から「モデル問題」として訴えられましたが、1959年に作者である舟橋聖一側が勝訴するという結果に終わっています。

『白い魔魚』は小説としての発表後、様々な形でメディア展開されています。1956年には松竹によって映画化され、1965年にはフジテレビと松竹共同でテレビドラマ化もされています。

映画

映画版『白い魔魚』は、1956年5月3日に公開されました。以下に主なスタッフとキャストを記します。

スタッフ

配給：松竹
監督：中村登
脚色：松山善三
原作：舟橋聖一
製作：月森仙之助
撮影：生方敏夫
美術：熊谷正雄
音楽：黛敏郎
録音：吉田庄太郎
照明：田村晃雄
色彩指導：小磯良平

キャスト

綾瀬竜子：有馬稲子
重岡種夫：石浜朗
篠宮紫乃：高峰三枝子
吉見：川喜多雄二
青木：上原謙
雪弥：浅茅しのぶ
風間三三子：杉田弘子
富夫：須賀不二夫
蔵三郎：加東大介
畑中の小母さん：沢村貞子
竜子の父：北竜二
竜子の母：夏川静江
殿村：中村伸郎
学生課長富樫：十朱久雄
山際女史：水上令子
学生麻島：内田良平
学生夏村：田村保
学生かおる：棚橋マリ
コバちゃん：末永功
直子：須賀京子

テレビドラマ

テレビドラマ版『白い魔魚』は、1965年3月1日から同年4月2日までフジテレビのライオン奥様劇場枠で放送されました。月曜日から金曜日の13:00-13:30に放送され、全25回にわたる放送でした。

スタッフ

監督：生駒千里
主な脚本：長谷川力、芦沢俊郎
原作：舟橋聖一
音楽：宮内国郎

キャスト

清水まゆみ
中川弘子
沢本忠雄
山口崇
小山明子
川喜多雄二
菅佐原英一

外部リンク

白い魔魚 - MOVIE WALKER PRESS
白い魔魚 - テレビドラマデータベース

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