白坂聡

白坂 聡

中央競馬（JRA）において騎手として活動し、現在は栗東トレーニングセンターで調教助手として馬に携わる白坂聡（しらさか さとし）氏は、1980年9月12日に滋賀県で生を受けました。競馬界に身を置くのは彼が最初ではなく、父の白坂宗治氏もまた元騎手であり、現在は白井寿昭厩舎で調教助手を務めています。身長158.2cm、体重46.6kg、血液型A型という体躯で、騎手としては比較的軽量な部類に入りました。

騎手としての歩み

白坂氏の騎手としてのキャリアは、1999年にスタートしました。JRA競馬学校の騎手課程において第15期生として学び、卒業と同時に騎手免許を取得。この時の同期には、現在もトップジョッキーとして活躍する北村宏司騎手や、障害競走で名を馳せた高田潤騎手、後に調教師となる武英智氏らがおり、才能豊かな面々が集まる世代でした。騎手としての第一歩は、鹿戸幸治厩舎に所属して踏み出します。

デビュー戦は1999年3月6日、中京競馬場の第1レース。11番人気に推されたリードフラッパーに騎乗しましたが、結果は14着というものでした。しかし、初勝利はそう遠くありませんでした。同年3月21日、阪神競馬場の第3レースに3番人気で出走したアラームコールを見事に勝利へと導き、JRAでの初勝利を挙げます。この勝利は、同じくこの年にデビューした関西所属の新人騎手の中では最も早いものであり、その才能の一端を示しました。

デビュー1年目は、地方競馬や障害競走への挑戦も行っています。7月20日には地方競馬で初騎乗。8月1日には障害レースに初挑戦し、3着という成績を残しました。しかし、重賞初挑戦となった京都ハイジャンプでは残念ながら落馬し、競走を中止するという経験もしました。このデビュー年は、280戦に騎乗して21勝を挙げるという成績を残しています。

キャリアの変遷

2000年には、その年の新人騎手の代表格が集まる全日本新人王争覇戦への出場を果たしました。また、この年には障害レースで重賞勝ちの実績があったヒサコーボンバーに騎乗し、障害4歳上オープンを制して障害レースでの初勝利をマーク。さらに、7月24日には地方競馬でも待望の初勝利を挙げています。

騎手としてのキャリアを通じて、白坂氏は何度か所属厩舎を変更しています。デビュー時の鹿戸幸治厩舎から、2002年にはフリーとなります。その後、2004年1月には柴田政見厩舎に一時所属しますが、同年6月には再びフリーに。2006年4月には父が所属していた白井寿昭厩舎へ移籍。しかし、2007年4月には再びフリーとなり、同年7月には岡田稲男厩舎、2008年1月には須貝彦三厩舎と、比較的短いスパンで所属を移しました。

騎手としての成績については、減量特典があった最初の3年間で47勝を記録したものの、減量が解除されてからは勝利数を伸ばすのに苦労した時期があったとされています。主な騎乗馬としては、障害オープン競走で勝利を挙げたヒサコーボンバーなどが挙げられます。

調教助手への転身

2009年4月30日、白坂氏は騎手としてのキャリアに区切りをつけ、引退することを発表しました。そして、引退後は所属していた須貝彦三厩舎で調教助手として新たな道を歩み始めます。騎手として培った経験を生かし、競走馬の育成や調整に携わることになりました。その後、2011年3月1日付けで、現在の所属先である角田晃一厩舎へと移籍し、現在に至ります。騎手時代に培った経験と技術をもって、現在は調教助手として、多くの競走馬をサポートする立場から競馬に貢献しています。

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