白砂川

白砂川について

白砂川（しらすながわ）は、群馬県吾妻郡、主に中之条町を流れる一級河川であり、利根川水系に属する吾妻川の支流です。その源は、群馬県と新潟県の県境に位置する三国山脈の上ノ倉山の群馬県側斜面にあります。

地理

白砂川は、上ノ倉山に源を発し、南へと流れます。途中、草津温泉から流れ出る湯川と合流し、長野原町大字長野原で吾妻川に合流します。全長20,946mの流路のうち、ほとんどが吾妻郡中之条町に属しており、長野原町の部分は吾妻川との合流地点までのわずか4,000mです。この川の河岸段丘には、重要伝統的建造物群保存地区である六合赤岩があります。

水質

白砂川は、かつて「須川（すかわ）」と呼ばれていました。これは、川の水が強酸性であったことに由来します。その酸性の原因は、途中合流する湯川の温泉水でした。かつては「死の川」と評されるほど水質が悪化していました。しかし、昭和41年に白砂川と改称されました。現在では、湯川が白砂川に合流する手前に中和工場や品木ダムが建設され、水質が大幅に改善されました。その結果、かつてはコンクリート護岸工事も困難であった水が、県営湯川発電所や東京電力松谷発電所に利用されるまでになりました。

下流の吾妻川との合流地点付近には、かつての名称である「須川」の名を残す「須川橋」が架かっています。また、支流は草津川、小雨川とも呼ばれていました。

橋梁

白砂川には、以下の橋が架かっています。

白砂大橋（国道405号）
開運橋（群馬県道55号中之条草津線）
滝見橋（国道405号）
吾嬬橋（群馬県道55号中之条草津線）
出立大橋（国道292号）
須川橋（国道406号）


このように、白砂川はかつては水質が問題となっていましたが、現在は水質改善により、人々の生活や産業に利用されるまでになっています。

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