国道405号

国道405号：群馬県から新潟県を結ぶ、変化に富んだ国道

国道405号は、群馬県吾妻郡中之条町を起点とし、長野県を経由して新潟県上越市に至る、全長約124kmの一般[[国道]]です。群馬県、長野県、新潟県の3県にまたがるルートは、山間部を縫うように走り、変化に富んだ風景が特徴となっています。

起点・終点と主な経由地

起点：群馬県吾妻郡中之条町（国道292号との交点）
終点：新潟県上越市（国道18号との交点）
重要な経由地：長野県下水内郡栄村、新潟県中魚沼郡津南町、新潟県東頸城郡安塚町

路線状況：未開通区間と酷道区間

国道405号は、全線が舗装されているわけではなく、特に長野県との県境付近にある群馬県中之条町の野反湖から長野県栄村の秋山郷までの区間は、現在も未開通となっています。この区間は、登山道として徒歩での通行は可能ですが、自動車での通行はできません。

また、長野県と新潟県の区間には、一般的に「酷道」と呼ばれるような、狭隘で曲がりくねった山間道路が多く存在します。これらの区間では、道幅が狭く、対向車とのすれ違いが困難な箇所も少なくありません。

一方、市街地を通る区間では、2車線の比較的走りやすい道路もあります。秋山郷に至る川沿いの道路は、道幅が狭く、所々に待避所が設けられていますが、ガードレールなどの整備状況は必ずしも万全ではありません。

交通量と交通手段

国道405号の交通量は、全体として少ないです。しかし、秋山郷と津南町の間では、路線バスや乗合タクシーが運行されており、公共交通機関を利用してアクセスすることも可能です。

歴史

国道405号は、1982年（昭和57年）に新潟県上越市から新潟県南魚沼郡塩沢町までの区間が最初に指定されました。その後、1993年（平成5年）に現在の群馬県中之条町まで路線が延長され、現在のルートとなりました。

バイパスと重複区間

上越市には、切光バイパス（延長3.4km）が開通しており、交通渋滞の緩和に貢献しています。また、新潟県津南町の一部区間では国道117号と、上越市の一部区間では国道403号と重複しています。

通過する自治体

国道405号は、以下の自治体を経由します。

群馬県：吾妻郡中之条町
長野県：下水内郡栄村
新潟県：中魚沼郡津南町、十日町市、上越市

冬期には、山間部の豪雪のため、通行止めとなる区間があります。

地理と観光

国道405号沿線には、多くの観光スポットが存在します。「日本の秘境100選」にも選ばれた長野県の秋山郷は、複数の温泉を有する地域であり、国道405号は秋山郷への唯一のアクセスルートとなっています。ただし、秋山郷へは新潟県側からしか入ることができません。

また、新潟県上越市や十日町市の松之山地区には、美しい棚田が広がり、特に松之山地区の棚田は「日本の棚田百選」にも選ばれています。

未開通区間の整備

現在も未開通となっている区間については、「国道405号未供用区間開設促進期成同盟会」や「秋山郷国道整備促進期成同盟会」といった団体が、関係各県へ陳情活動を行い、開通に向けた取り組みが進められています。

まとめ

国道405号は、未開通区間や酷道区間を含む、変化に富んだ一般[[国道]]です。しかし、その一方で、美しい自然や観光スポットも多く存在し、魅力的なルートとなっています。今後、未開通区間の開通によって、さらにアクセスが容易になることが期待されています。

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