白雲館

白雲館

白雲館は、滋賀県近江八幡市為心町元9に位置する歴史的建造物です。明治時代初期に建てられた擬洋風建築の校舎であり、その美しい外観は登録有形文化財として高く評価されています。

歴史

白雲館は1877年（明治10年）に、当時の蒲生郡八幡町に八幡東学校（現在の近江八幡市立八幡小学校）として建てられました。この建設には、地元近江商人が子どもの教育環境を充実させたいという強い思いが込められており、建設費6,000円の大半が彼らの寄付によって賄われました。

1891年（明治24年）に校舎としての役割を終えた後、1893年（明治26年）からは八幡町役場や蒲生郡役所など、地域の行政機関として利用されました。1966年（昭和41年）以降は民間所有となりましたが、1992年（平成4年）に近江八幡市に移管され、1994年（平成6年）には解体修理が行われ、創建当時の姿に復元されました。1998年（平成10年）9月2日には、登録有形文化財として正式に登録されています。現在は、観光案内所などとして活用され、多くの観光客に親しまれています。

建築

白雲館は、近江国蒲生郡の大工・高木作右衛門によって建てられた擬洋風建築です。日牟禮八幡宮の鳥居前に位置し、主屋から翼舎が張り出した凹字形の形状が特徴的です。漆喰塗りの外壁が美しく、玄関上部の唐破風と屋根上の太鼓楼の組み合わせは、長野県の開智学校の造形と類似していると言われています。この独特な建築様式は、当時の西洋文化への憧憬と、日本の伝統的な建築技術が見事に融合した結果と言えるでしょう。

交通アクセス

白雲館へのアクセスは以下の通りです。

鉄道・バス: JR東海道本線（琵琶湖線）または近江鉄道八日市線（万葉あかね線）近江八幡駅から近江鉄道バス（長命寺行き）に乗車し、八幡堀（大杉町）八幡山ロープウェー口停留所で下車後、徒歩約1分です。

参考文献

文化庁. "白雲館". 文化遺産オンライン.
近江八幡観光物産協会. "白雲館".

外部リンク

近江八幡市白雲館 - 近江八幡市'>近江八幡市白雲館 - 近江八幡市
* 白雲館 - 滋賀・びわ湖観光情報

もう一度検索