百観音温泉

百観音温泉

百観音温泉は、埼玉県久喜市にある日帰り入浴施設です。その名の由来は、江戸時代にこの地に祀られた日本百観音にちなんでいます。特に坂東三十三箇所とのゆかりが深く、歴史を感じさせる場所でもあります。

泉質

百観音温泉の泉質は、含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩泉。高張性弱アルカリ性高温泉に分類されます。源泉温度は57.3℃、pHは7.55と弱アルカリ性を示します。湧出量は毎分2,250リットルと非常に豊富です。

この温泉の最大の特徴は、化石海水を利用している点です。天然ガスと共に湧き出すため、関東の平野部では非常に珍しい自噴の天然温泉となっています。褐色を帯びたお湯は、石油臭（臭素イオン46,5 mg/kg）が強く、塩辛い独特の泉質です。湯量は豊富で、源泉100%掛け流しであることも魅力の一つです。

温泉地

温泉施設は住宅地の中に位置しており、日帰り入浴施設と観音堂が併設されています。施設裏手には温泉スタンドも設置されており、気軽に温泉を汲んで帰ることも可能です。

歴史

百観音温泉の歴史は、江戸時代にこの地に祀られた百観音に遡ります。百観音とは、西国三十三所、坂東三十三箇所、秩父三十四箇所を合わせた日本百観音のことで、この地は坂東三十三箇所に該当します。

慶応4年3月に観音堂が焼失しましたが、その後再建されました。しかし、御堂が破損したため、観音像などはオーナーが引き取り、敷地内の観音堂に保存されています。

温泉開発は1992年4月に行われ、地下1,500メートルまでボーリングを実施して源泉を開発しました。1992年6月から2001年8月までの9年間は、現在とは異なる施設で営業していました。2002年2月16日に本格的な日帰り入浴施設として営業を開始し、2006年5月27日には露天風呂の増設を含むリニューアルを実施。2014年2月22日にもリニューアルオープンし、レストランやお休みスペースの配置を大きく変更しました。

アクセス

鉄道:
宇都宮線（JR東日本）「東鷲宮駅」下車 徒歩約3分
東武伊勢崎線「鷲宮駅」下車 徒歩30分
自動車:
東北自動車道久喜ICより10分
加須ICより約15分（埼玉県道3号さいたま栗橋線沿い）

関連項目

日本百観音

外部リンク

百観音温泉

百観音温泉は、その珍しい泉質と豊富な湯量、そしてアクセスの良さから、多くの人に愛される温泉施設です。日々の喧騒を忘れ、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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