盧永祥

盧永祥について

盧永祥（ろ えいしょう）は清末から民国初期にかけて活動した著名な軍人で、そのキャリアは北京政府及び安徽派に関連しています。彼の字は子嘉であり、当時の中国の動乱の中で重要な役割を果たしました。

軍歴の始まり

盧は天津武備学堂を卒業後、李鴻章が指揮する淮軍で軍人としてのキャリアをスタートさせました。この時期、彼は武衛右軍各営管帯や山東武衛右軍先鋒隊右営幇帯など、さまざまな職務を歴任しました。さらに、陸軍第6鎮第11協や第3鎮第5協、北洋第20鎮協などでもその能力を発揮しました。

政治的キャリアの変遷

盧は革命派を鎮圧し、総兵や提督、副都督といった高位の役職も手に入れました。民国元年にあたる1912年には陸軍第24師師長に就任し、同年に中将位を授与されます。さらに1914年、彼は陸軍第10師師長に昇進し、上海に駐屯しました。彼はその後、淞滬軍副使や護軍使などの地位にも就き、江蘇軍務及び浙江督軍など様々な役割を担いました。また、1915年には袁世凱から一等男の称号を受けました。

安徽派への参加

袁世凱の死後、盧は安徽派に加わります。1920年の安直戦争で安徽派が敗北した際には、生き残りを図るために奉天派に依存する動きが見られました。1921年には聯省自治を呼びかける電文を全国に打つなど、その政治活動は活発でした。

後の人生と亡命

1922年には浙江軍務善後督弁に任命されますが、1924年には直隷派の江蘇督軍斉燮元との間で江浙戦争が勃発しました。この戦争においては福建督軍孫伝芳の支援を受けた斉に敗れ、その結果日本へ亡命することとなります。

復権と再度の下野

その後、段祺瑞が奉天派の支援を受けて政権を樹立した際には、盧も蘇皖宣撫使兼江蘇督軍として短期間の復権を果たしましたが、奉天派からの圧力により再び下野を余儀なくされました。

最後の時期

盧永祥は1933年に天津にて病により亡くなりました。享年は67歳でした。彼の生涯は多くの歴史的出来事と重なり、その影響力は今もなお語り継がれています。彼の人生をたどることで、当時の中国の複雑な状況や政治勢力の変遷を理解する手掛かりとなるでしょう。

参考文献

• - 来新夏ほか『北洋軍閥史 下冊』南開大学出版社、2000年。
• - 徐友春主編『民国人物大辞典 増訂版』河北人民出版社、2007年。
• - 劉寿林ほか編『民国職官年表』中華書局、1995年。

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