盧燾

盧燾の生涯と遺産

生い立ちと学問への志

盧燾（ろとう）は、中華民国時代の軍人で、その原点は学問への関心にありました。彼は初めて学問を志していましたが、19歳の時に軍に入隊することを決意します。1903年、柳州での反清活動に参加し、徐々に革命派としての活動を広げていきました。その後、宣統年間には雲南省へ転居し、雲南陸軍講武堂で軍事教育を受けることになります。

革命に向けた活動

1911年、盧は昆明重九起義に参加し、名実ともに革命派の一員となります。1912年には滇軍に抜擢され、貴州出征にも参加しました。その後、彼は黔軍に配属され、昇進を重ねていきました。1917年の護法戦争では、貴州護法軍第1混成旅の旅長に就任し、重要な役割を果たしました。

黔軍総司令への就任

1920年には貴州督軍が失脚したことで、盧は黔軍代総司令に任命されました。彼は仲間とともに広州に支持を表明しましたが、これはあくまで代理職でした。しかし、1921年に元の指導者が暗殺されると、盧は正式に総司令としての職務を全うすることになります。彼は翌月、孫文から貴州総司令兼貴州省長の職にも指名されましたが、外部からの圧力や内部対立に直面し、適切な指導力を発揮できなかったとされています。

政治的後退と陰の生活

ルは1922年に下野し、その後は孫文の顧問として活動することになります。国民政府でも西南軍政委員会委員に任命され、さまざまな政治的任務を遂行しました。しかし、日中戦争中は故郷で隠棲し、戦後の1946年には制憲国民大会代表に当選しました。1948年にも再び代表として選出され、国共内戦の最中に入ることになります。

非業の死と評価

1949年、貴州省政府主席に就任していた谷正倫の招請を受け、盧は市民臨時委員会主任に任命されました。彼は市内の安定を図りながらも中国共産党との接触を強化していきました。しかし、同年11月14日、盧は共産党内通の罪で銃殺され、その涯は69歳でした。盧の死は多くの人々に衝撃を与え、後に彼と親交のあった朱徳や李済深からも追悼されました。

人柄と社会貢献

盧燾は金銭に対して淡白で、質素な生活を大切にした人物であり、彼の生涯は貴州省民から厚い人望を受けていました。彼の社会事業への取り組みは多くの人々に評価され、その死は省内で深い悲しみを呼びました。中国人民解放軍が貴陽に入城する際、追悼会が各界合同で行われ、彼の遺志が引き継がれることとなりました。

もう一度検索