目白ジム

目白ジムの歴史と魅力

目白ジム（めじろジム）は、1969年に東京都豊島区の目白で創立されました。このジムはキックボクシングの発展に寄与し、日本とオランダの二つの拠点を持っています。1978年にはオランダのアムステルダムにも支部が誕生しました。本部の会長は黒崎健時氏であり、彼はかつて極真会館に所属し、その後キックボクシングの普及に力を注ぐようになりました。

創設の背景

1964年には大山道場の代表メンバーの一員として、ムエタイと戦った黒崎が、敗北の悔しさから自身のジムを設立することを決意しました。これが目白ジム設立のきっかけとなりました。黒崎はムエタイの実力に驚かされ、それを打倒することを目指して、全日本キックボクシング協会に加盟。その結果、名だたる選手たちを育成し、全日本王者を輩出しました。

中でも大沢昇や藤原敏男、島三雄といった選手たちはタイに渡り、ムエタイランカーと互角に戦うなど、日本のキックボクシング界に名を刻む選手たちでした。1978年には藤原が外国人初のムエタイ王者に輝いたのも大きな実績です。

ジムの改名と独自の活動

同じ年に目白ジムは「新格闘術 黒崎道場」と改名し、独自の興業を打ち出しました。この動きは当時普及し始めた異種格闘技との交流を図るもので、特にアメリカンプロカラテやムエタイとのマッチメイキングを行うなど、他団体との垣根を超えたコラボレーションに努めました。

当時あまり行われていなかったこのような活動は、目白ジムの独自性を際立たせ、キックボクシングの新たなステージへの道を切り開いたのです。日本武道館でのムエタイの試合開催やオープントーナメントの実施も、画期的な試みでした。

オランダ支部の設立と影響

オランダに設立された目白ジム・アムステルダムは、ヤン・プラスを中心に、多くの指導者たちが参加し、オランダのキックボクシング界に大きな影響を与えました。ここではボスジムやFFCなどと共に「オランダ三大ジム」と称されるまでに成長し、数多くの名選手を輩出しました。特にロブ・カーマンやディック・フライ、レミー・ボンヤスキーらがこのジムから多くの実績を上げています。

逸話と指導方針

目白ジムでは、他の格闘技やジム出身の選手を積極的に受け入れ、彼らに指導を行うスタイルも特徴的です。ウィリー・ウィリアムスや小比類巻太信、アムステルダム支部においては小林聡や魔裟斗、エヴェルトン・テイシェイラなど、各界の名選手たちが集い、学ぶ環境を提供しています。

まとめ

目白ジムは、優れた指導者から得られる技術と精神を大切にし、キックボクシング界に数々の革新をもたらしてきました。これからもますますの発展が期待されるこのジムは、今後の若手選手たちにも新たなチャンスを与え続けることでしょう。

もう一度検索