相愛中学校・高等学校

相愛中学校・高等学校の概要

相愛中学校・高等学校は、大阪府大阪市中央区に位置する私立の女子教育機関です。この学校は1888年に仏教西本願寺派の門主によって設立され、日本の私立女子校の中でも特に歴史がある教育機関として知られています。校舎は北御堂の境内にあり、同校は龍谷総合学園の加盟校でもあります。

名称や建学の精神は、大乗仏教の経典『仏説無量寿経』に由来しており、「當相敬愛」という言葉が示す通り、相互の愛情と敬意が欠かせないとされています。これが教育の根本に据えられ、学校生活の中でも大切にされています。

音楽教育の特色

相愛高校は、普通科の他に音楽科も設置しており、中学校にも音楽コースが存在します。このように音楽教育に特化したカリキュラムは、大阪府内の中でわずか2校、さらに近畿圏の私立高校でも2校しか設けられていないことで、その希少性が際立っています。

音楽科は1906年に設立された大阪女子音楽学校を起源としており、作曲、声楽、器楽といった多様な専攻が可能です。また、2019年には全日本学生音楽コンクールで大阪での1位を獲得するなど、教育の成果が顕著に表れています。

歴史的背景

学校の設立当初から、親鸞上人の教えを基にした教育を実践してきた相愛中学校・高等学校は、1947年には新制度の相愛中学校を設立し、1948年には相愛高等学校に改称しました。さらに、1953年には高等学校に音楽科を設け、音楽教育を強化しました。

現代では、2019年に大阪の中学・高校で初めて国連グローバル・コンパクト（UNGC）に加盟するほど、地球規模の視点に立った教育方針を打ち出しています。

年表

• - 1888年: 西本願寺派21代門主明如が相愛女学校を設立。
• - 1906年: 高等女学校に改編し、相愛高等女学校となる。大阪女子音楽学校を併設。
• - 1947年: 相愛中学校を設立。
• - 1948年: 相愛高等学校に改称。
• - 1953年: 高等学校に音楽科を設置。

著名な出身者

相愛中学校・高等学校からは、以下のような多彩な分野で活躍する著名な卒業生が輩出されています:

• - 小説家 山崎豊子
• - 随筆家 岡部伊都子
• - 舞台女優 青山郁代
• - 元フィギュアスケート選手 石田治子
• - モデル 伊藤みく
• - 歌手 扇ひろ子
• - 元OSK日本歌劇団トップスター 桜花昇ぼる
• - ヴァイオリニスト 五嶋節、辻久子
• - タレント 斉藤雪乃、山崎真実
• - 演歌歌手 神野美伽
• - 女優 原静枝、藤間紫
• - 舞台表現者 なかもとみゆき

交通アクセス

アクセスは、Osaka Metro御堂筋線、四つ橋線、中央線の本町駅からの専用通路を利用することで、傘が不要の便利な経路となっています。学校が位置する場所からも、交通の便が良いため、多くの生徒に利用されています。

相愛中学校・高等学校は、教育の質と多様な特色を兼ね備えた、名門女子校としての地位を築いています。

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