相沢晋

相沢 晋（あいざわ すすむ）

1987年6月3日生まれ、新潟県西蒲原郡岩室村（現在の新潟市西蒲区）出身の元プロ野球選手。ポジションは投手で、数々の経験を経てプロの世界で活躍した。

経歴

プロ入り前

相沢は小学校4年生で野球を始め、岩室中学校から新潟県立巻高等学校に進学。高校3年生のとき、エースとしてチームを引っ張る存在となり、新潟明訓高等学校との試合では12回を超える競り合いを繰り広げるも惜しくもサヨナラ負けを喫した。甲子園出場には恵まれなかったが、その後は石巻専修大学に進学し大学野球で成長を遂げた。特に、南東北大学リーグでは全11試合に先発し、8勝を記録してMVPに選ばれるなどの実績を残す。

社会人野球時代

大学卒業後は社会人野球の日本製紙石巻に入団し、2012年にはコーチを兼任。同年の都市対抗野球東北大会ではチームを全国大会出場に導く活躍があり、2013年にはプロ野球ドラフトで東北楽天ゴールデンイーグルスから指名された。報道によると、契約金は4,000万円で年俸は720万円とされた。

楽天時代

2014年

楽天に入団した相沢は、イースタン・リーグで17試合に登板し防御率2.92を達成するも、初年度は一軍出場の機会に恵まれなかった。

2015年

2015年に入ると、7月26日にプロ入り初となる出場選手登録を果たし、対千葉ロッテマリーンズ戦で一軍デビュー。救援投手として2回を投げ3失点。しかし、その後すぐに登録を抹消され、シーズンの最終戦で登板した際には5失点で敗戦投手となった。イースタンリーグでは35試合に登板し、防御率1.54を記録するなど好調であったが、一軍での出番をつかめなかった。

2016年

シーズンの厳しさは続き、2016年には一軍での登板がなく、イースタン・リーグでも成績が振るわなかった。最終的に同年10月に戦力外通告を受け、12月には自由契約となった。

その後の活動

楽天退団後は、他のNPB球団でのプレーを希望し、トライアウトに参加。そこで最高146km/hのストレートを投げ込み、注目を浴びることとなった。2017年度からは新潟県を本拠地とする社会人野球チームのバイタルネットに加入し、投手業とコーチを兼任して活躍。

選手としての特徴

相沢は146km/hのストレートに加え、シュートやカットボールなど多彩な変化球を操る投手。特にクイックモーションが速く、捕手へのボール到達時間はわずか1.02秒とされている。

人物

彼は石巻市に8年間住んだことから、「第二の故郷」と考えている。2016年1月には山形県出身の女性とスピード結婚し、同時期に楽天の同僚も結婚したため「W結婚」として話題になった。

記録

• - 初登板：2015年7月26日、対千葉ロッテマリーンズ
• - 初奪三振：2015年9月21日、対千葉ロッテマリーンズ
• - 背番号：62（2014年 - 2016年）

相沢晋のキャリアは多くの波を乗り越えた挑戦の歴史であり、プロ野球選手としての魅力を発揮した期間であった。

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