相知くんち

相知くんち（おうちくんち）

相知くんちは、佐賀県唐津市相知町に所在する熊野神社で行われる秋祭りです。この祭りは、地域の伝統文化が色濃く反映されており、特に「羽熊行列」が高く評価されています。この行列は、唐津藩主・小笠原家の大名行列を模したもので、全国的にも貴重な文化遺産として認識されています。

実施日

毎年10月の中旬に開催され、3日間にわたって行われます。金曜日は宵山として賑わい、土曜日には特に盛大な行列が行われます。羽熊行列に加えて、御神輿行列、幼稚行列、中山浮立、そして山笠巡行や大野大黒舞など多彩な行事が予定されています。日曜日には、子供たちによる羽熊行列や山笠巡業が行われ、地域の人々が一体となって楽しむ様子が見られます。

2020年には新型コロナウイルスの影響で中止が決定され、これは1988年の昭和天皇の闘病に伴う自粛以来のことでした。例大祭神事は10月17日に行われ、関係者のみでの実施となります。

羽熊行列の詳細

土曜日に行われる羽熊行列では、特別な「毛やり」が注目を集めます。毛やりは約3.5メートルの長さと20キログラムの重さを誇り、行列を進行する際に参加者が交代で持ち、次の人へと投げ渡す形式で運ばれます。また、稚児行列や高さ約7メートルに達する山笠が最後尾を守り、見ごたえのある行事を創り出しています。

参加地区・団体

主に相知市街周辺の住民が参加する相知くんちですが、幼稚行列には相知エルアンこども園の子どもたちも参加し、地域外からも多くの人々が集まってきます。地元の人々が協力し、世代を超えて受け継がれるこの伝統的な祭りは、地域の絆を深める場ともなっています。

放送とアクセス

相知くんちの様子は、かつては相知町のケーブルテレビのあいあいテレビで放送されていましたが、現在は唐津市のぴ〜ぷる放送やサガテレビ（STS）でも放送されています。この祭りをより多くの人々に届けるための努力が続けられています。

アクセスに関しては、相知宿通りが便利です。JR唐津線の相知駅から徒歩約10分、またJR筑肥線の肥前久保駅からは徒歩約20分で到着することができます。

まとめ

相知くんちは、地域の人々が一丸となって楽しむ秋の祭りです。伝統文化を保ちながら、新たな参加者を迎え入れることで、地域の魅力を後世に伝える役割を果たしています。ぜひ、訪れてその独特な雰囲気を体験してみてはいかがでしょうか。

もう一度検索