真・女神転生III-NOCTURNE

真・女神転生III-NOCTURNE - 混沌からの創造

『真・女神転生III-NOCTURNE』は、アトラスより2003年にPlayStation 2で発売されたゲームソフトです。真・女神転生シリーズのナンバリングタイトルとして、前作から9年ぶりに登場しました。

概要

本作は、シリーズのナンバリングタイトルでありながら、前作『真・女神転生II』の直接的な続編ではありません。全く新しい世界観とストーリーが展開されます。特徴的なのは、世界や人類が文字通り「滅んで」しまうという、過去作にはなかったシチュエーションです。プロデューサーの岡田耕始氏によれば、テーマは「混沌からの創造（カオス）」であり、世界の終末と再生を巡る物語が描かれます。キャッチコピーは「東京が死んで、僕が生まれた」。

2020年にはHDリマスター版『真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTER』が発売され、Nintendo Switch、PlayStation 4|PlayStation_4、Steamでプレイ可能になり、グラフィックの向上や追加要素により、新たなファンを獲得しています。

ストーリー

物語は200X年の東京が舞台。主人公の少年は、クラスメイトの新田勇、橘千晶と担任の高尾祐子の見舞いに行く約束をします。しかし、病院で待っていたのは世界の終末でした。突如発生した「東京受胎」により、世界は滅び、悪魔が跋扈する異界「ボルテクス界」へと変貌します。謎の子供と老婆にマガタマを埋め込まれ、悪魔の力を得た主人公は、人修羅として、変わり果てた東京を彷徨い、世界の真相を探る旅に出ます。

ボルテクス界で再会した友人や祐子は、それぞれ異なる「コトワリ」を抱き、主人公に変革をもたらす存在として協力を求めます。主人公は、旧世界の再生、新たな世界の創造、あるいは混沌の維持という、究極の選択を迫られることになります。

登場人物

主人公 (人修羅): 東京受胎に巻き込まれ、悪魔の力を得た少年。世界の変革を左右する存在。
高尾祐子: 主人公たちの担任教師。「創世の巫女」と呼ばれ、世界の終末に関わる。
新田勇: 主人公の同級生。自身の無力さに苦悩し、力を求める。
橘千晶: 主人公の同級生。プライドが高く、自分の力で世界を生き抜こうとする。
聖丈二: オカルト雑誌のライター。主人公をサポートする。
氷川: 通信大手企業のチーフ。東京受胎を企てる。

システム

本作の特徴的なシステムとして、以下の要素が挙げられます。

マガタマ: 悪魔の力が結晶化したアイテム。主人公に様々な能力を付与する。
悪魔会話: 悪魔と会話して仲魔にするシステム。会話スキルが重要となる。
悪魔合体: 仲魔同士を合体させ、新たな悪魔を生み出すシステム。イケニエ合体も導入されている。
プレスターンバトル: 敵と味方の行動順をアイコンで管理する戦闘システム。弱点を突くことで有利に進められる。

用語

ボルテクス界: 東京受胎によって変貌した異界。悪魔が跋扈する。
カグツチ: ボルテクス界の中央に浮かぶ発光体。世界のルールを決定する力を持つ。
マガタマ: 悪魔の力が結晶化したもの。
マネカタ: アサクサの泥から作られた人造人間。
マガツヒ: 意識存在が持つ精神エネルギー。
コトワリ: 世界のあり方を示す理念。物語の結末を左右する。

マニアクス

『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス』は、本作に追加要素を加えたバージョンです。新たなダンジョン「アマラ深界」や、カプコンの「デビルメイクライ」シリーズの主人公であるダンテが登場します。

HD REMASTER

『真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTER』は、グラフィックの向上やイベントシーンのボイス追加などが行われたHDリマスター版です。ゲーム内容は「マニアクス クロニクルエディション」に準拠しています。

まとめ

『真・女神転生III-NOCTURNE』は、独特な世界観と重厚なストーリー、戦略的なバトルシステムが魅力の作品です。HDリマスター版の登場により、より多くのプレイヤーがその世界に触れることができるようになりました。混沌とした世界で、あなたはどのような選択をするのでしょうか。

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