真光寺 (山武市)

真光寺（しんこうじ）

真光寺は、千葉県山武市松尾町借毛本郷にある天台宗の寺院です。山号は遍照山、院号は地蔵院と称し、本尊は地蔵菩薩です。

歴史

真光寺の創建は、延暦8年（789年）に遡ります。蝦夷との戦いに敗れた征東大将軍紀古佐美が、帰路の途中でこの地を訪れ、兵糧を得た際に、現在の山武市松尾町折戸に堂宇を建立したのが始まりとされています。

その後、仁和年間（885年-888年）に遍照僧正によって遍照山真光寺として開基され、天台宗上総四本山の一つとして栄えました。鎌倉時代末期には、折戸から現在の場所に移転しましたが、その後焼失。正徳期（1711年-1716年）に再建されました。

現在の本堂は、文化6年（1809年）に建立されたものを、昭和62年（1987年）に改修したものです。明治時代には、明治32年（1899年）9月に天台座主中山玄航が来寺し、3日間の説教が行われました。翌年の明治33年（1900年）には、比叡山延暦寺の直末寺院となっています。

文化財

本堂の正面前庭には、対をなして「六観音と六地蔵」が安置されています。これらは寛文2年（1662年）に造立されたもので、この種の石造物としては非常に古いものとされ、山武市の有形文化財に指定されています。

アクセス

自動車

首都圏中央連絡自動車道 松尾横芝ICから芝山はにわ道を経由して約10キロメートル。

公共交通機関

成田空港第2ターミナルまたはJR総武本線松尾駅から空港シャトルバスを利用し、松尾広根バス停で下車後、徒歩約10分。

参考文献

角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 12 千葉県』 角川書店、1984年、ISBN 4-04-001120-1
小笠原長和『千葉県の地名（日本歴史地名大系 12）』平凡社、1996年。ISBN 978-4-582-49012-1
千葉県山武郡教育会 『山武郡郷土誌』、大正5年初版、昭和62年 復刻版発行、臨川書店、ISBN 4-653-01582-1

関連項目

大宮神社 (山武市))

外部リンク

山武市ホームページ - 文化財 - 六観音と六地蔵
千葉県公式観光物産サイト-まるごとe!ちば - 真光寺（山武市）

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