真智王

真智王（シンチオウ）

真智王（生年不詳 - 579年）は、新羅の第25代の王（在位:576年 - 579年）であり、金氏の出身です。諱は舎輪（しゃりん）または金輪（こんりん）と伝わります。

生涯

先代の真興王の次男として生まれ、母は思道夫人、王妃は知道夫人でした。真興王の太子の銅輪が早世したため、真興王の死後、舎輪が王位を継承しました。

治世

即位後、伊飡の居柒夫を上大等に任命し、国政を委ねました。在位中には、以下のような出来事がありました。

577年10月：百済の侵攻を受け、一善郡付近でこれを撃破し、多数の捕虜を得る。
578年7月：百済に対し、閼也山城を割譲する。
578年7月：陳へ朝貢を行う。

晩年

『三国史記』によれば、真智王は579年7月17日に死去し、永敬寺に埋葬されたとされています。しかし、『三国遺事』では、在位4年にして国人に廃されたと伝えられており、晩年については不明な点が多く残されています。

次代の真平王の即位の経緯もはっきりとはわかっておらず、真智王の晩年については謎に包まれています。

真智王に関する史料の記述

真智王に関する記述は、『三国史記』と『三国遺事』に見られます。

三国史記
真智王の即位、百済との戦い、陳への朝貢、死去について記述。
三国遺事
* 真智王が国人に廃されたという異説を記述。

まとめ

真智王は、短い期間ながらも新羅の王として国政を担いました。百済との軍事的な衝突や陳への朝貢など、外交面での活動も行っています。しかし、晩年については史料によって記述が異なり、謎に包まれた部分も多く残されています。真智王の治世は、新羅の歴史において、重要な периоду в развитииと言えるでしょう。

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