真矢武

真矢武（まや たけし）は、1967年3月24日生まれの日本の俳優である。数々の映画や舞台、テレビドラマに出演し、幅広い演技力とアクションスキルで高い評価を得ている。

彼のキャリアは、1984年、千葉真一が主宰するジャパン・アクション・クラブ（JAC）への入団から始まる。JAC養成所1期生として研鑽を積み、浅利俊博、岡元次郎、堤真一等、多くの著名な俳優たちと同期として過ごした。JACブラザーズの一員として活躍した後、同クラブの解散を機に、俳優としての道を歩み始める。

舞台ではミュージカルに積極的に取り組み、JACミュージカル『スタントマン 愛の物語』、ブロードウェイミュージカル『リトルショップ・オブ・ホラーズ』、音楽座ミュージカル『シャボン玉とんだ宇宙までとんだ』など、数々の作品で主演を務めた。これらの経験は、彼の表現力を豊かにし、幅広い役柄を演じられる土台となったと言えるだろう。

映画においても、真矢武は確かな実績を残している。『将軍家光の乱心 激突』や『リメインズ 美しき勇者たち』といった作品では主要キャストとして出演し、その高いアクションスキルと存在感を示した。特にハリウッド映画『ラスト サムライ』への出演は、彼のキャリアに大きな転機をもたらした。この経験は、彼自身の映画制作への情熱を燃え上がらせ、自主制作映画『Short Film 影KAGE』の制作へと繋がっていく。

『Short Film 影KAGE』は、真矢武自身の経験と情熱を注ぎ込んだ作品であり、日米のフィルム・フェスティバルで高い評価を得た。2007年には、フィラデルフィアのBig Bang Film FestivalでBest Action賞、ロサンゼルスのAction On Film Festivalでは外国語作品賞を受賞。さらに、2008年には日本のショートショートフィルムフェスティバルのネオジャパンプログラムにも選出されるなど、国際的な評価も獲得した。

その後、しばらく表舞台から姿を消していたが、2021年8月19日、千葉真一の死去をきっかけに再び活動を再開。故千葉真一への追悼の意を込めて、自主制作によるアクション短編作品を発表し、現在も精力的に活動を続けている。

テレビドラマにおいても、数多くの作品に出演している。代表的な作品としては、『月曜ドラマランド 仮面の忍者 赤影』、『巨獣特捜ジャスピオン』、『セーラー服反逆同盟』、『ファミリードラマ 旅少女』、『織田信長』、『坂本龍馬』、『十七人の忍者』、『徳川無頼帳』などがある。これらの作品で、彼は時代劇から現代劇まで、幅広いジャンルの作品に出演し、その演技力を磨いていった。

映画作品としては、『将軍家光の乱心 激突』、『YAWARA』、『リメインズ 美しき勇者たち』、『忠臣蔵外伝 四谷怪談』、『重甲ビーファイター』、『美女奉行 おんな牢秘抄』、『迷宮 LABYRINTH』、『ラスト サムライ』、『Short Film 影kage』などがある。これらの作品では、脇役から主演まで、様々な役柄を演じ、その存在感を示してきた。

さらに、演劇においても、彼は『ゆかいな海賊大冒険』、『酔いどれ公爵』、『スタントマン 愛の物語』、『GANKUTSU OU』、『聖闘士星矢』、『リトルショップ・オブ・ホラーズ』、『ラカージュ・オ・フォール』、『ラブレターズ』、『シャボン玉とんだ宇宙までとんだ』、『月が地球にキスをする』、『ジャックブレルは今日もパリで歌っている』、『スヌーピーザ!!! ミュージカル』、『未来伝説桃太郎』、『GODSPELL』、『森は生きている』、『マッスルミュージカル』、『サクラ大戦歌謡ショウ』など、数多くの舞台作品に出演。ミュージカルからストレートプレイまで、幅広いジャンルで活躍している。

真矢武は、アクション俳優としての高い技術と、舞台で培われた表現力、そして映画制作への情熱を兼ね備えた稀有な存在と言えるだろう。彼の今後の活躍にも期待したい。

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