矢崎知紀

矢崎知紀：昭和を彩った元子役の軌跡

矢崎知紀（やざきとものり、別表記：矢崎友紀）さんは、1960～70年代に活躍した日本の元子役です。劇団ひまわり所属。数々の特撮作品や時代劇、人気テレビドラマに子役として出演し、昭和のテレビドラマ黄金期を彩る存在でした。当時を知る世代には、懐かしく印象的な演技で記憶に残る俳優の一人と言えるでしょう。

映画での活躍

矢崎さんは、数多くの映画作品にも出演しています。東宝の特撮作品への出演が多く、代表作として以下の作品が挙げられます。

『嵐の果し状』（1968年）：井上正市役で出演。
『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』（1969年）：三木一郎役で出演。迫力満点の怪獣映画で、幼いながら存在感を示しました。
『怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス』（1972年）：太郎役で出演。迫力ある怪獣バトルの中に、矢崎さんの演技が光る作品です。

テレビドラマ・特撮作品

テレビドラマにおいても、矢崎さんは幅広い役柄を演じました。特撮作品への出演が特に多く、人気シリーズへの出演がその名を広く知らしめました。

ウルトラシリーズ:

『帰ってきたウルトラマン』第8話「怪獣時限爆弾」（1971年）：タカシ役。
『ウルトラマンタロウ』: 複数のエピソードに出演し、次郎、清彦、武志といった異なる役柄を見事に演じ分けています。

仮面ライダーシリーズ:

『仮面ライダー』: 第11話「吸血怪人ゲバコンドル」では少年役、第62話から最終話までナオキ役としてレギュラー出演。仮面ライダーシリーズの中でも特に重要な役割を担いました。

その他にも多くのテレビドラマに出演。その演技力は、時代劇から現代劇まで幅広く対応できる実力派子役として評価されています。以下に代表的な出演作品を挙げます。

『戦え! マイティジャック』: 第2話「ミニミニ島を爆破せよ!」に出演。
『フジ三太郎』(1968年～1969年)：小太郎役でレギュラー出演。
『特別機動捜査隊』: 第419話「夜のシャボン玉」に出演。
『虹』(1970年～1971年)：清志役で出演。
『潮風の女』(1970年)：良太郎（幼年期）役。
『美しきチャレンジャー』(1971年)：みどりの弟役。
『好き! すき!! 魔女先生』(1971年～1972年)：田辺進役で出演。
『シルバー仮面ジャイアント』: 第15話「怪奇宇宙菩薩」に出演。
『超人バロム1』: 第3話「恐怖の細菌魔人イカゲルゲ」と第7話「変化魔人アンゴルゲ」に出演。
『変身忍者 嵐』: 第4話「怪人! 卍カマイタチ!!」に出演。
『突撃!ヒューマン!!』: 第5話「殺せ!! 怪獣レッドロック」と第8話「魔の少年フラッシャー!!」に出演。
『国盗り物語』(1973年)：細川与一郎役。
『GO!GOスカイヤー』: 第1話「嵐を呼ぶヒコウキ野郎」に出演。
『水戸黄門』: 第4部 第14話「落ちて来たおしら様 -弘前-」に出演。
『ロボット刑事』: 第9話「電気椅子スパイ!!」と第10話「バドーのみな殺し作戦!!」に出演。

晩年

矢崎さんのその後については、公開されている情報が限られています。子役時代の輝かしい活躍は、昭和のテレビドラマ史に貴重な足跡を残しました。彼の出演作は、多くの視聴者にとって、懐かしい思い出として心に刻まれていることでしょう。

参考文献

『東宝特撮映画全史』 監修 田中友幸、東宝出版事業室、1983年12月10日
『宇宙船別冊 仮面ライダー怪人大画報2016』 ホビージャパン、2016年3月28日
『ゴジラの超常識』 協力 東宝、双葉社、2016年7月24日

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