矢野康

矢野康（やの やすし）

日本の政治家であり、函館市長を歴任した矢野康は、1921年8月31日に茨城県で生まれ、1994年9月23日に73歳で亡くなりました。函館市長としての実績に加え、函館空港ビルデングの社長も務めました。

生い立ちと経歴

矢野康は、法政大学経済学部を卒業後、1945年に北海道庁に入庁しました。北海道庁では、総務部次長、渡島支庁長、水産部長といった要職を歴任し、行政手腕を磨きました。その経験を活かし、1967年に函館市長選挙に立候補し、見事当選を果たしました。以後、1983年まで4期16年にわたり函館市長を務め、函館市の発展に大きく貢献しました。

函館市長としての功績

矢野康は、市長として、函館市の機構改革を積極的に推進しました。特に、企画部を新設し、国の「新全国総合開発計画」と連携しながら、1971年度から10年間の長期計画である「函館圏総合開発基本計画書」を策定しました。この計画は、函館市の将来を見据えたものであり、その後の函館市の発展の基礎となりました。

人物像

矢野康は、行政官としての豊富な経験と、高い実行力を持ち合わせていました。函館市長時代には、常に市民の視点に立ち、街の発展のために尽力しました。その功績は、現在も函館市民に語り継がれています。

参考資料

『現代物故者事典1994-1996』日外アソシエーツ、1997年。
『函館市史』（函館市）

関連項目

新全国総合開発計画
矢不来計画

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