石丸志都磨

石丸 志都磨

石丸 志都磨（いしまる しとま / しずま、1878年（明治11年）8月25日生 - 1960年（昭和35年）3月28日没）は、日本の陸軍軍人です。最終的な階級は陸軍少将、そして満州国軍中将でした。旧姓は相良。

経歴

佐賀県に生まれた石丸は、相良頼懐の次男としてこの世に生を受けましたが、後に石丸康順の養子となりました。熊本県立済々黌高等学校の前身である中學済々黌に学び、1899年（明治32年）11月には陸軍士官学校（11期）を卒業しました。翌1900年（明治33年）6月、歩兵少尉に任官し、歩兵第13連隊付として軍歴をスタートさせます。

軍人としてのキャリアは、日露戦争への従軍から本格化しました。1904年（明治37年）5月から1906年（明治39年）4月にかけて戦地に赴き、この期間中に辛碇泊場司令部員として任務を遂行しました。

戦後、1906年12月には歩兵第13連隊で中隊長に就任。陸軍士官学校の中隊長および教官を経て、1914年（大正3年）8月に歩兵少佐へ昇進し、歩兵第2連隊付となります。1915年（大正4年）6月には同連隊の大隊長に就き、その後第14師団副官を務めました。1918年（大正7年）7月には歩兵中佐に進級し、歩兵第59連隊付となり、1919年（大正8年）3月から同年8月にかけてはシベリア出兵にも参加しています。

昇進は続き、1923年（大正12年）8月には歩兵大佐となり、高崎連隊区司令官に任命されました。1925年（大正14年）3月には歩兵第17連隊長に転補。1928年（昭和3年）3月には陸軍少将に進み、歩兵第14旅団長を務めました。1929年（昭和4年）3月に第8師団司令部付に異動した後、1931年（昭和6年）3月をもって予備役に編入されます。

日本の陸軍を離れた後、石丸は満州国の招聘に応じました。1933年（昭和8年）6月から1935年（昭和10年）4月まで同国の侍従武官を務め、その間の1934年（昭和9年）7月には満州国軍中将の階級を与えられました。1935年10月には満州国軍からも退役しました。退役後は、日満帝国婦人会の理事長や東亜報徳会の幹事などを歴任しています。太平洋戦争後、1947年（昭和22年）11月28日には公職追放の仮指定を受けることとなりました。

戦後には、旧陸軍士官学校11期生を主体とした親睦団体である蘭星会の会長も務めました。

親族

妻は寿子といい、陸軍少将を務めた松居吉統の次女です。

栄典

1940年（昭和15年）8月15日には、紀元二千六百年祝典記念章を受章しています。

参考文献

秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年
福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年
外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年
人事興信所編『人事興信録』第13版 上、人事興信所、1941年

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