石川総承

石川総承（いしかわ ふさつぐ）は、江戸時代後期の武士で、常陸下館藩の第7代藩主を務めました。伊勢亀山藩石川家から分かれた家系の9代目にあたります。通称は重之助といい、官位は従五位下、播磨守、中務少輔を授与されています。

生い立ちと藩主就任

寛政8年12月11日（1797年1月8日）、第5代藩主・石川総般の長男として誕生しました。しかし、父が享和2年（1802年）に亡くなった際、総承はまだ幼かったため、牧野忠精の次男である石川総親が第6代藩主となりました。文化5年（1808年）、総親が若くして亡くなったため、総承は養子として迎えられ、家督を継承し、下館藩の第7代藩主となりました。幼少のため、当初は重臣の三浦備前守が執政として藩政を運営しました。

藩主としての活動と晩年

成人後は、徳川家重の50回忌法要を執り行い、また、心学に深く傾倒し、大島有隣に師事するなど、学問にも熱心に取り組みました。天保7年12月5日（1837年1月11日）、病を理由に藩主の座を長男の石川総貨に譲り、隠居生活に入りました。慶応元年閏5月26日（1865年7月18日）に亡くなりました。

系譜

実父：石川総般（第5代藩主）
養父：石川総親（第6代藩主）
正室：阿充（青山幸孝の娘）
子女：
石川総貨（長男、第8代藩主）
石川総詮
* 津田信義継室

石川総承は、幼くして藩主となり、重臣に支えられながら藩政を担いました。また、学問にも関心が高く、心学に傾倒するなど、その多面的な人物像が伺えます。

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