石村美千代

石村美千代（いしむら みちよ、1935年3月15日 - ）は、日本の元女子競輪選手であり、旧姓は畑田（はただ）です。選手登録地は当初京都府でしたが、後に山口県に移しました。選手登録番号は919（女子）です。

元夫も同じく元競輪選手の石村正利で、日本競輪学校（当時）の1期生です。石村正利は、ホームバンクであった防府競輪場で、2020年まで自身の名前を冠した「石村正利賞（FI）」というレースが開催されていました。このレースは通算20回開催されましたが、2021年からは新たに「石村正利記念杯（FI）」として開催されています。

選手としての経歴

石村美千代は、デビュー当初は畑田美千代として、京都府を登録地としていました。その後、石村正利と結婚したことを機に、登録地を山口県に移し、選手登録名も石村美千代に変更しました。

1956年、女子の大会としては最後の開催となった第11回全国争覇競輪（後楽園競輪場）で、田中和子選手を破って見事優勝し、特別競輪初制覇を達成しました。この年は、1,339,840円を獲得し、田中和子選手らを抑えて年間賞金女王にも輝きました。

翌1957年には、4月に高松、9月には門司でそれぞれ開催された全国都道府県選抜競輪を制覇し、その実力を示しました。

1958年には、第9回高松宮妃賜杯競輪（大津びわこ競輪場）で優勝を果たし、女子競輪界のトップ選手としての地位を確立しました。

1964年、女子競輪最後の特別競輪開催となった第15回高松宮妃賜杯競輪（びわこ）でも優勝し、有終の美を飾りました。同年10月末をもって選手登録を消除し、昭和期の女子競輪選手の一人としてその歴史に名を刻みました。登録消除日は1964年10月31日です。

石村美千代は、女子競輪界が終焉を迎えるまで活躍を続けた選手の一人として、その功績は今も語り継がれています。

参考文献

月刊競輪 2002年2月号 - 2001年年間記録集

外部リンク

高松宮及び同妃賜杯競輪優勝者

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