砂上史子

砂上史子



砂上史子(すながみ ふみこ、1972年 - )は、日本の教育学者であり、千葉大学教育学部教授、そして放送大学客員教授を務めています。専門は保育学であり、特に幼児教育における子ども同士の関係性や発達に関する研究に力を入れています。

人物・経歴



1994年に富山大学教育学部幼稚園教員養成課程を卒業後、日本女子大学大学院、お茶の水女子大学大学院博士課程を経て、2013年に「幼稚園における子ども同士の同型的行動の研究」で白梅学園大学より博士(子ども学)の学位を取得しました。

研究者としてのキャリアは、2001年に弘前大学教育学部講師としてスタートし、2005年に千葉大学教育学部講師に就任。2007年には准教授に昇進し、その後教授となりました。2015年からは放送大学客員教授も兼任しています。また、2023年からはこども家庭庁こども家庭審議会委員も務めています。

研究分野



専門分野は保育学であり、特に以下のテーマに関心を持っています。

幼児の社会性発達
幼児の遊び
保育者の専門性

これらのテーマについて、理論的な研究だけでなく、保育現場での実践研究も行っています。研究成果は、学会発表や論文発表を通じて広く社会に還元されています。

著書



砂上史子氏は、多数の著書や共著書を出版しています。主な著書として以下が挙げられます。

『「おんなじ」が生み出す子どもの世界 幼児の同型的行動の機能』東洋館出版社, 2021.10
『〈領域〉環境 (事例で学ぶ保育内容)』福元真由美編者代表,浜口順子,井口眞美 編,亀井彩, 中野圭祐, 山田有希子, 野口隆子共著. 萌文書林, 2007.1
『〈領域〉表現 (事例で学ぶ保育内容)』浜口順子 編者代表,松井とし,岩立京子編, 吉川はる奈, 宮里暁美, 仲明子, 友定啓子共著. 萌文書林, 2007.1
『保育内容領域「言葉」 言葉の育ちと広がりを求めて』秋田喜代美,中坪史典共編. みらい, 2009.4
『保育内容「表現」』 (最新保育講座)平田智久,小林紀子共編. ミネルヴァ書房, 2010.3
『子ども理解と援助』 (最新保育講座)高嶋景子,森上史朗共編. ミネルヴァ書房, 2011.4
『保育現場の人間関係対処法 事例でわかる!職員・保護者とのつきあい方』編著. 中央法規出版, 2017.11
『ここがポイント!3法令ガイドブック 新しい『幼稚園教育要領』『保育所保育指針』『幼保連携型認定こども園教育・保育要領』の理解のために』無藤隆,汐見稔幸共著. フレーベル館, 2017.5
『保育内容健康』 (乳幼児教育・保育シリーズ) 吉田伊津美,松嵜洋子共編著. 光生館, 2018.3
『子ども理解と援助』 (新しい保育講座)髙嶋景子共編著. ミネルヴァ書房, 2019.4
『保育内容「表現」』 (新しい保育講座)小林紀子,刑部育子共編著. ミネルヴァ書房, 2019.4
『子どもの姿からはじめる領域・言葉』 (シリーズ知のゆりかご) 秋田喜代美,三宅茂夫 監, 秋田喜代美共編, みらい, 2020.12

また、海外の文献の翻訳も手掛けています。

S.D.ハロウェイ『ヨウチエン 日本の幼児教育、その多様性と変化』高橋登, 南雅彦共訳. 北大路書房, 2004.5
グラハム・R・ギブズ『質的データの分析 (SAGE質的研究キット』一柳智紀, 一柳梢共訳. 新曜社, 2017.12

これらの著書は、保育学を学ぶ学生や保育現場で働く人々にとって貴重な情報源となっています。

社会的活動



砂上史子氏は、教育者、研究者としての活動に加えて、社会的な活動にも積極的に参加しています。こども家庭庁こども家庭審議会委員として、子どもの福祉向上に貢献しています。

外部リンク



千葉大学
砂上史子 - researchmap
砂上史子 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
砂上史子 - J-GLOBAL
論文一覧(KAKEN、CiNii)

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