砂川敏文

砂川敏文：帯広市の発展に尽力した元市長

砂川敏文（すながわ としふみ）は、1948年1月21日生まれ。香川県大川郡志度町（現・さぬき市）出身の日本の政治家であり、元官僚です。帯広畜産大学を卒業後、農林水産省に入省。北海道開発局と北海道開発庁でキャリアを重ね、帯広開発建設部次長や北海道開発庁考査主幹などを歴任しました。1997年に北海道開発局官房調整官を最後に退官。

帯広市長として

1998年4月、砂川敏文は帯広市長選挙に出馬し、初当選を果たしました。その後、3期連続で帯広市長を務め、帯広市の発展に大きく貢献しました。2010年の市長選には出馬せず、政界を引退しています。

主な業績

砂川市政では、「環境に対する配慮と、福祉におけるユニバーサルデザインの推進」を掲げ、様々な政策が実行されました。

行財政改革: 市の行財政改革に着手し、効率的な市政運営を目指しました。
ユニバーサルデザインの推進: 障害者に対する意識改革を促し、「人にやさしいマチづくり」を目指しました。市内の小中学校にエレベーターやスロープ、障害者用トイレを設置し、帯広市図書館のユニバーサルデザイン化改築も行いました。住宅のユニバーサルデザイン改築に対する補助金交付制度も導入しました。
環境への取り組み: 環境管理に関する国際標準規格である「ISO14001」を取得。品質管理の「ISO9001」も取得しました。
民営化: 清掃事業や道路維持業務、身寄りのない高齢者や児童の救護施設を民営化しました。
情報公開: 情報公開制度の確立を目指し、「帯広市情報公開条例」を新たに制定しました。
専門家によるアドバイザー制度: 建築士、看護師、介護福祉士といった専門家によるアドバイザー制度を導入しました。
ばんえい競馬の存続: 帯広競馬場のばんえい競馬の存続に尽力しましたが、最終的には帯広単独開催となりました。

砂川敏文は、帯広市長として、市民の生活の質の向上と、持続可能な社会の実現に大きく貢献した人物として評価されています。

著書

佐藤克廣ほか共著『連合自治の可能性を求めて』（公人の友、2006年）

参考文献

* 『新訂 現代政治家人名事典 : 中央・地方の政治家4000人』日外アソシエーツ編集・発行、2005年。

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