社町駅

社町駅：加東市の拠点駅

社町駅は、兵庫県加東市河高大谷口に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）加古川線に所属する駅です。加古川駅が管理する無人駅ながら、自動券売機が設置され、利用者の利便性を高めています。駅舎横には、地球儀を模した交流ふれあい館が併設されており、地域住民の交流拠点としての役割も担っています。

駅名は、2006年の市町村合併で消滅した旧加東郡社町に由来します。駅自体は旧滝野町域に所在しますが、現在は加東市の代表駅として、地域住民の生活を支えています。

歴史を辿る

社町駅の歴史は古く、1913年（大正2年）8月10日、播州鉄道の国包駅（現在の厄神駅）～西脇駅間の開通と同時に「社口駅」として開業しました。当初は旅客と貨物の両方を扱っていましたが、1974年（昭和49年）に貨物取扱いを廃止、1985年（昭和60年）には荷物扱いも廃止となりました。

その後、1943年（昭和18年）6月1日に播丹鉄道の国有化に伴い鉄道省加古川線の駅となり、「社町駅」に改称。1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化を経て、JR西日本の駅となりました。1990年（平成2年）10月1日には無人駅化され、2009年（平成21年）7月1日からは加古川駅の管理下に移行しています。2016年（平成28年）3月26日にはICOCAの利用が可能となり、利便性がさらに向上しました。

駅の構造と利用状況

社町駅は地上駅で、2面2線の対向式ホームを有し、列車の行き違いが可能です。ホームは谷川寄りの構内踏切で結ばれています。加古川方面の線路は直線ですが、信号機の制約から逆方向への停車はできません。駅舎側が2番のりばとなっています。

駅前には球体型の待合室とバリアフリー対応の公衆トイレが設置され、利用者の快適性を考慮した設計となっています。2021年度の1日平均乗車人員は373人で、近年は安定した利用状況を維持しています。

駅周辺の環境

加東市の中心街までは加古川をはさんで東へ約2km以上の距離があります。駅周辺には駅前広場があり、タクシー乗り場や神姫バスのバス停が設置されています。

駅周辺には滝野工業団地、加東市観光協会などが立地し、国道349号や兵庫県道204号社町停車場線、兵庫県道370号野上河高線、兵庫県道372号山下飾東線などがアクセスに貢献しています。また、加古川も近接しています。

バス路線

駅前広場には「社町駅」停留所があり、神姫バスの路線が発着しています。姫路駅方面、社車庫前方面、社高校前・嬉野台方面、三田駅方面、アスティアかさい方面への路線が利用可能です。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）加古川線
青野ケ原駅 - 社町駅 - 滝野駅

社町駅は、歴史と現代の利便性を兼ね備えた、加東市を代表する駅として地域社会に貢献しています。

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