祁答院町黒木

祁答院町黒木（けどういんちょうくろき）

鹿児島県薩摩川内市に位置する祁答院町黒木は、旧薩摩国南伊佐郡に属し、その歴史は室町時代にまで遡ります。この地域は、豊かな自然と歴史が調和した場所であり、多くの人々が生活を営んでいます。

## 地理

祁答院町黒木は、薩摩川内市の東部に位置し、南方川の中流域に広がっています。北から西にかけてはさつま町広瀬、北から東にかけてはさつま町中津川と隣接し、南には薩摩川内市祁答院町上手・下手、東には霧島市横川町上ノ、姶良市北山が位置しています。この地域は、県道396号線と県道462号線が交差する場所に位置し、交通の便も比較的良いと言えるでしょう。集落は黒木小学校周辺に点在しており、東方には矢止岳連峰がそびえ立っています。

## 歴史

### 中世

黒木という地名は、室町時代から確認されており、当時から薩摩国祁答院の一部でした。応永7年の記録には、この地が渋谷祁答院氏の所領であり、後に同族の入来院重頼に譲渡されたことが記されています。戦国時代には、島津氏と渋谷氏の間で激しい抗争が繰り広げられ、黒木村もその戦火に巻き込まれました。大村城を攻略した帖佐島津氏の軍勢によって、黒木村と中津村は焼き払われるという悲劇に見舞われました。その後、文禄4年には、北郷時久が宮之城領主となり、黒木村は北郷氏の領有となりました。慶長5年、北郷氏が都城に復帰すると、黒木村は島津忠長の所領となりました。

### 近世

江戸時代には、黒木は薩摩国南伊佐郡黒木郷に属し、外城としての役割を担っていました。村高は、「天保郷帳」によると1,345石余、「旧高旧領」では1,722石余と記録されています。

### 近現代

明治22年の町村制施行により、黒木村は単独で自治体となり、唯一の大字として「黒木」が設置されました。昭和30年には、黒木村は大村、藺牟田村と合併し、祁答院町の大字となりました。平成16年には、祁答院町が川内市などと新設合併し、薩摩川内市の大字「祁答院町黒木」となりました。

## 人口

国勢調査によると、1995年以降、この地域の人口は変動していますが、2020年10月1日現在、人口は592人、世帯数は276世帯となっています。この数字は、地域社会の規模を示す指標となっています。

## 施設

### 公共施設

祁答院矢立農村公園せせらぎの里
黒木わいわいクラブ

### 教育施設

薩摩川内市立黒木小学校

### 郵便局

薩摩黒木簡易郵便局

### 学区

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りです。

## 交通

### 道路

鹿児島県道396号薩摩祁答院線
鹿児島県道462号堂山宮之城線

## 脚注

この記事は、地域の歴史、地理、施設に関する情報を提供しており、読者が祁答院町黒木への理解を深める一助となることを目指しています。

## 関連項目

黒木 (曖昧さ回避)

## 外部リンク

黒木地区コミュニティ協議会 - 薩摩川内市市民活動情報サイト

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