祁答院町

祁答院町について

祁答院町（けどういんちょう）は、かつて鹿児島県薩摩郡に存在した町です。1955年（昭和30年）に大村、黒木村、藺牟田村の三村が合併して誕生しましたが、2004年（平成16年）に川内市などと合併し、薩摩川内市の一部となり、自治体としての歴史を閉じました。

地理と概要

祁答院町は、鹿児島県のほぼ中央部に位置し、合併前は薩摩郡に属していました。北は薩摩町・宮之城[[町]]、南は姶良[[町]]・蒲生町・入来[[町]]と隣接していました。町域は四方を山に囲まれ、主に瀬早川、久富木川、秋上川沿いの平野部に市街地が形成されていました。

藺牟田池や藺牟田温泉など、豊かな自然と観光資源に恵まれ、「森と湖と温泉の町」をスローガンに町づくりが行われていました。

2005年（平成17年）には、藺牟田池がラムサール条約に登録され、その自然環境の重要性が国際的に認められました。

歴史

町名の「祁答院」は、紫尾山麓の祈祷院（きとういん）神興寺が転訛したという説がありますが、中世には川内川中流域一帯の地域名であり、祁答院氏の所領でした。

1955年（昭和30年）：大村、黒木村、藺牟田村が合併し、祁答院町が誕生。
1959年（昭和34年）：役場庁舎が建設。
1966年（昭和41年）：国鉄バスが開通し、大村保育園が開設。
1968年（昭和43年）：大村、黒木、藺牟田の各中学校が統合され、祁答院中学校が発足。
1978年（昭和53年）：勤労者いこいの村本館が完成し、「いこいの村いむた池」がオープン。
1981年（昭和56年）：祁答院地区消防組合が発足、祁答院町農村環境改善センター（現：祁答院公民館）が完成。
1983年（昭和58年）：祁答院町商工会館と大村北部生活センターが完成。
1992年（平成4年）：祁答院診療所が開院。
2004年（平成16年）2月20日：合併調印。
2004年（平成16年）9月5日：閉町式。
2004年（平成16年）10月9日：閉庁式。
2004年（平成16年）10月12日：川内市、樋脇[[町]]、東郷町、入来[[町]]、祁答院町、上甑村、里村、鹿島村、下甑村が合併し、薩摩川内市が誕生。

地域

現在の薩摩川内市祁答院町藺牟田（旧・藺牟田村）、祁答院町上手、祁答院町下手（旧・大村）、祁答院町黒木（旧・黒木村）が旧祁答院町の地域にあたります。

教育

かつて町内に存在した教育機関は以下の通りです。

中学校: 祁答院中学校
小学校: 大村小学校、黒木小学校、藺牟田小学校など

交通

町内を通過する主な道路は以下の通りです。

鹿児島県道42号川内加治木線（空港バイパス）
鹿児島県道51号宮之城加治木線

出身有名人・ゆかりのある著名人

稼木美優（歌手）
祁答院慎（ゲームクリエイター、父親の出身地）

関連情報

* 鹿児島県の廃止市[[町村]]一覧


祁答院町は、その歴史と豊かな自然を背景に、多くの人々に記憶される町でした。

もう一度検索