祈り 〜涙の軌道/End of the day/pieces

Mr.Childrenの34枚目のシングル『祈り 〜涙の軌道/End of the day/pieces』

2012年4月18日に日本のバンドMr.Childrenからリリースされた『祈り 〜涙の軌道/End of the day/pieces』は、34枚目のシングルです。このシングルは、通常盤のみのリリース形態となっており、アートディレクションを手掛けたのは伊東玄己。特に注目すべきは、桜井和寿のインタビューが収録された「Interview Session with Sakurai」が封入されている点です。

このシングルは、2008年9月発売の『HANABI』以来およそ3年7か月ぶりのCDシングルであり、Mr.Childrenにとっては初めてのトリプルA面シングルとなります。同時に発売されたのは、ライブ・ビデオ『Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-』であり、こちらも約10年3か月ぶりの同時発売となります。

チャート成績

『祈り 〜涙の軌道/End of the day/pieces』は、オリコンチャートにおいて初週17.4万枚を売り上げ、初登場1位を獲得しました。これは、5thシングル『innocent world』以来30作連続での首位獲得というもので、B'zやKinKi Kidsに続く快挙となります。しかし初動売上は30作中で最低記録となり、累計売上も27.6万枚に留まりました。

ライブ・ビデオ『Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-』も、オリコンではDVD総合部門とBlu-ray Disc総合部門で首位を獲得しており、オリコン史上初の3部門同時首位を達成しました。さらに、2012年度の年間オリコンシングルチャートでは23位にランクインし、幅広い視聴者に支持されていたことが伺えます。

収録曲の解説

1. 祈り 〜涙の軌道

この楽曲は、東宝とアスミック・エースが配給する映画『僕等がいた』の前篇主題歌に起用されました。仮タイトルは「郷愁」で、震災後に曲を作ることができなかった桜井和寿が、日本を感じさせるようなメロディを意識して制作した曲です。リリースに先駆け、3月17日からは着うたフルで先行配信され、RIAJの有料音楽配信チャートで4週連続1位を記録しました。

この曲のミュージックビデオも制作されており、監督は伊東玄己が務めました。MVは15thアルバム『SUPERMARKET FANTASY』収録の「エソラ」以来2年5か月ぶりのものでした。

2. End of the day

このトラックは2012年に最初にレコーディングされた楽曲で、ラジオでのオンエア用に省かれた部分がある「RADIO EDIT バージョン」が存在します。また、10年までMr.Childrenのライブサポートを務めていたナオト・インティライミがコーラスとして参加しており、聴きどころの一つです。特筆すべきは、A面曲の中で「掌」以来のノンタイアップ楽曲ということです。

3. pieces

この曲は映画『僕等がいた』後篇の主題歌として使用されましたが、映画音源とCD音源ではアレンジが異なります。また、「祈り 〜涙の軌道」と同様にこの曲にも“軌道”という言葉が含まれていますが、これは意図的ではありませんでした。

演奏

このシングルには以下のメンバーが参加しています:

• - 桜井和寿：ボーカル、ギター
• - 田原健一：ギター
• - 中川敬輔：ベース
• - 鈴木英哉：ドラムス
• - 小林武史：キーボード
• - 安達練：コンピュータープログラミング

また、ストリングスやコーラスには、四家卯大や沖祥子、ナオト・インティライミが参加しており、音楽の豊かさを増しています。

テレビ出演

バンドとしてのテレビ出演は約3年4か月ぶりとなり、多くのファンにとって待望のパフォーマンスでした。

収録アルバム

このシングルは、アルバム『[(an imitation) blood orange]』や、『Mr.Children 2003-2015 Thanksgiving 25』にも収録されています。

以上がMr.Childrenの『祈り 〜涙の軌道/End of the day/pieces』についての詳細です。このシングルは幅広い楽曲でファンの心を掴んでおり、今なお多くの人に愛されています。

もう一度検索