祖国同盟

祖国同盟＝リトアニア・キリスト教民主派(TS-LKD)：リトアニアを代表する保守政党

祖国同盟＝リトアニア・キリスト教民主派(TS-LKD)は、リトアニア共和国において主要な役割を担う保守政党です。一般的には中道右派と位置付けられており、国際民主同盟や欧州人民党にも加盟しています。党のシンボルカラーは青と緑で、現在、国内最大の党員数を誇り、18,000名を超える会員が所属しています。

設立と発展：数々の合併を経て現在の規模へ

TS-LKDのルーツは、1993年にサーユーディス右派によって設立された祖国同盟(リトアニア保守派)に遡ります。その後、2003年にはリトアニア右派連合、2004年にはリトアニア政治犯・被追放者連合との合併を果たし、勢力を拡大しました。2008年にはリトアニア人民族主義連合との合併を経て、同年5月17日、リトアニア・キリスト教民主派(LKD)との合併により、現在の党名である「祖国同盟＝リトアニア・キリスト教民主派」が誕生しました。この合併は、リトアニアの政治情勢に大きな影響を与え、TS-LKDをリトアニアを代表する政党へと押し上げました。

歴代党首：リトアニア政治を牽引してきた指導者たち

党の指導者層も、リトアニア政治において重要な役割を果たしてきた人物が名を連ねています。

1993年 - 2003年：ヴィータウタス・ランズベルギス
2003年 - 2015年：アンドリュス・クビリュス
* 2015年 - ：ガブリエリュス・ランズベルギス (現党首)

各党首は、それぞれの時代にリトアニアの政治・社会に大きな影響を与え、党の発展に貢献してきました。特に、アンドリュス・クビリュスは、首相を歴任した経験を持つなど、リトアニア政治において極めて重要な人物です。

選挙における実績：議会選挙、欧州議会選挙、地方議会選挙

TS-LKDは、これまで数々の選挙において重要な役割を果たしてきました。リトアニア議会選挙では、1996年には40%という高い得票率で70議席を獲得するなど、輝かしい実績を残しています。しかし、2000年には得票率が低下し、議席数も減少しました。その後、戦略的な合併や選挙運動などを経て、2008年の選挙では社会民主党を破り、第1党となりました。

欧州議会選挙においても、TS-LKDは一定の支持を得てきました。2004年の欧州連合加盟に伴う選挙で2議席を獲得して以降、2009年には4議席、2014年には2議席を獲得するなど、欧州レベルでの政治活動にも積極的に取り組んでいます。

地方議会選挙においても、TS-LKDは全国各地で多くの議席を獲得しており、リトアニアの地方自治においても大きな影響力を持っています。2007年と2011年の地方議会選挙では、それぞれ256議席と249議席を獲得しました。

まとめ：リトアニア政治の中核を担う存在

祖国同盟＝リトアニア・キリスト教民主派(TS-LKD)は、リトアニアの政治・社会において重要な役割を果たす保守政党です。数々の合併や選挙を経て、現在では国内最大の党員数を誇り、議会や欧州議会、地方議会などで多くの議席を獲得しています。今後のリトアニア政治においても、TS-LKDの動向は注目を集めることでしょう。

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