神奈川県立足柄上病院

神奈川県立足柄上病院

神奈川県立足柄上病院（かながわけんりつあしがらかみびょういん）は、神奈川県足柄上郡松田町にある医療機関で、地方独立行政法人として運営されています。この病院は、地域住民の健康を守るための重要な役割を果たしており、大規模な災害が発生した際には、神奈川DMATの編成を行い、迅速かつ適切な医療活動を実施する体制を整えています。

沿革

足柄上病院は1950年の4月に設立されました。この当初は日本医療団の施設を引き継いで、神奈川県の運営により発足しました。その後、1962年（昭和37年）には松田惣領の住所を変更し、新たに866番地-1へと移転しました。2010年には地方独立行政法人へ移行し、より効率的な運営体制へと進化しました。また、2013年には神奈川DMATに指定された病院となり、災害医療の強化にも取り組んでいます。最近の2021年には、神奈川県や小田原市、県立病院機構が協力し、足柄上病院の産科業務を小田原市立病院に集約することが合意されました。

診療科

足柄上病院は多様な診療科目を提供しており、地域の健康を支える医療機能を備えています。特に、災害医療においては神奈川県災害医療拠点病院に指定されており、緊急時における対応力を強化しています。また、臨床研修指定病院としても、若い医師の育成に寄与しています。感染症に関する治療能力も高く、第二種感染症指定医療機関としての役割を果たしています。

交通アクセス

この病院へのアクセスは良好で、複数の公共交通機関が利用可能です。小田急小田原線の新松田駅からは徒歩約7分、JR東海御殿場線の松田駅からは徒歩約10分の距離にあります。また、東名高速道路の大井松田インターチェンジからも車で約10分で到達できます。

組織と関連機関

神奈川県立病院機構には複数の労働組合が存在し、その中には神奈川県立病院労働組合（県病院労組）や、精神医療センターに関連する全国一般労働組合 全国協議会神奈川などがあります。足柄上病院と関連する施設としては、神奈川県立こども医療センターや神奈川県立精神医療センター、神奈川県立がんセンター、神奈川県立循環器呼吸器病センター、神奈川県立保健福祉大学などがあり、連携して地域の医療体制の強化に貢献しています。

最後に

神奈川県立足柄上病院は、地域の医療を支える重要な存在であり、大規模な災害にも対応できる体制を持っています。この病院の取り組みは、地域社会全体の健康と安全を担保するものであり、今後もその役割が期待されています。

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