神学生

神学生とは、キリスト教の様々な教派（東方諸教会、正教会、カトリック教会、聖公会、プロテスタント）やイスラム教などにおいて、それぞれの宗教における教役者や聖職者（牧師、司祭など）を育成する機関である神学校で学ぶ学生のことを指します。プロテスタントの神学生は、時に「献身者」と呼ばれることもあります。また、神学校によっては、研修生（聖書宣教会）、修養生（東京聖書学院）、士官候補生（救世軍士官学校）など、独自の名称で神学生を呼ぶ場合もあります。

カトリック及びプロテスタントにおける神学生の学位

神学校における学位は、その教育課程や神学校の種類によって異なりますが、一般的に以下のような学位が存在します。

神学士：
聖書神学、歴史神学、組織神学（教義学、キリスト教倫理、弁証学）、実践神学の4部門を、4年間の大学教育で修得した者に授与される学位の通称です。正式には「学士（神学）」と表記されます。
神学修士：
神学士の学位を持つ者が、2年ないし3年間の大学院課程を修了すると授与される学位の通称です。正式には「修士（神学）」と表記されます。
神学博士：
神学修士の学位を取得した者が、さらに専門分野で研究を深め、学位論文を提出して審査に合格すると授与される学位の通称です。正式には「博士（神学）」と表記されます。また、神学士や神学修士の学位を有する者が、宣教学や牧会学などの分野で専門的な研究を修めることで、それぞれ「宣教学博士」や「牧会学博士」などの学位を取得できる場合もあります。

神学校で取得できる学位の種類は、その神学校の教育方針や課程によって異なります。そのため、神学校を選ぶ際には、どのような学位を取得できるのかを事前に確認することが重要です。

参考文献

『新キリスト教辞典』いのちのことば社、1991年、594-595ページ

関連項目

神学校
神学者
神父
* 教衆

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