神風杏子

神風 杏子（かみかぜ きょうこ）

神風杏子は、1970年3月19日に東京都墨田区で誕生した日本の元女子キックボクサーであり、女子キックボクシング界の先駆者です。彼女は数々のタイトルを獲得し、特にUKF女子世界王者やWKBA北アメリカ王者の称号を持つことで知られています。

来歴

シュートボクシング時代

彼女のキャリアは、白龍ジムでのキックボクシングのトレーニングから始まりました。デビュー後すぐにシュートボクシングでの活躍を見せ、第3代シュートボクシングクイーン王座を獲得しました。さらに、全日本女子プロレスの興行でも活躍し、1992年には大田区体育館でバット吉永と対戦、1994年には日本武道館で前川久美子と異種格闘技戦を行うなど、様々な舞台でスキルを磨いていきました。

世界王座獲得

神風は1995年6月、ロサンゼルスにてWKBA女子北アメリカ王座を獲得し、一躍その名を馳せます。翌年の1996年には、UKF世界女子ジュニアフェザー級（スーパーバンタム級）王座をも手に入れました。1998年2月14日には、ミズーリ州スプリングフィールドで行われた「St. Valentine's Day Sweet Heart Brawl」で、バーバラ・プリとの夢のWWW世界王座決定戦に臨みます。試合は1ラウンド34秒で、右ハイキックによるKO勝利を収め、王座を獲得するという素晴らしい結果を残しました。

苦しい試合と引退

その後、1998年5月22日にはMA興行で熊谷直子との対戦が待ち受け、試合中に肩を脱臼し満足に戦えず、4ラウンド2分46秒でTKO負けを喫しました。さらに同年12月26日には再び熊谷と対戦し、再びKO負けを喫し王座を失ってしまいます。

このような厳しい経験を経て、神風は1999年9月に現役を引退しました。引退後は池袋に拠点を置き、「藤ジム Walk on」の専属インストラクターとしてフィットネスプログラムに取り組み、カーディオ・キックボクシングの考案など、キックボクシングの普及に情熱を注いできました。また、2006年には女子キックボクシング団体「天空」の競技統括に就任し、競技の発展にも寄与しました。さらに、同年12月にはクレイジーフォックスに移籍し、活動の幅を広げています。

獲得タイトル

• - 第3代シュートボクシングクイーン王座
• - WKBA女子北アメリカ王座
• - UKF女子世界スーパーバンタム級王座

神風杏子は、そのフルコンタクトの技術や精神力だけでなく、女子キックボクシングの普及に尽力する姿勢でも多くの支持を集めています。彼女の歴史は、多くの後輩やファンに影響を与え続けているのです。

もう一度検索