福井市水道記念館

福井市水道記念館：歴史と技術を語る近代建築

福井市水道記念館は、福井県福井市足羽地区に位置する、歴史と技術を体感できる博物館です。その建物は、大正13年（1924年）に建設された旧足羽揚水ポンプ場。平成3年（1991年）まで、福井市民に安全な水を供給してきた洋風建築物です。長年に渡り市民生活を支えてきたこの建物の保存を望む声が市民から上がり、その声に応えるかたちで、平成8年（1996年）から改修工事が行われました。そして、平成16年（2004年）4月、見事なまでに復元された建物が、福井市水道記念館として新たな役割を担い、一般公開されることとなりました。

館内の見どころ：歴史と技術の融合

館内では、かつてこの場所で実際に使用されていた大型揚水ポンプを間近でご覧いただけます。その圧倒的なスケールと精巧な機械仕掛けは、近代技術の進歩を肌で感じさせてくれます。また、パネル展示では、福井市水道事業の歴史を年代順に丁寧に解説。水道施設の変遷や、人々の生活とのかかわりを深く理解することができます。これらの展示を通して、現代の私たちの生活を支える水道の歴史と技術、そしてその背景にある人々の努力を学ぶことができます。

文化財としての価値：登録有形文化財に登録

この建物の歴史的価値は高く評価されており、平成23年（2011年）1月には、国の登録有形文化財に登録されました。これは、日本の近代化を象徴する貴重な建築物として認められた証です。歴史的建造物としての価値と、水道博物館としての機能を併せ持つ、非常に稀有な施設と言えるでしょう。

アクセス方法：公共交通機関でのアクセス

福井市水道記念館へのアクセスは、公共交通機関が便利です。北陸新幹線、ハピラインふくい線、えちぜん鉄道勝山永平寺線を利用して福井駅までお越しください。福井駅からは、京福バスが便利です。72系統、74系統（清水グリーンライン線）のバスで「左内公園口」バス停で下車後、徒歩約1分です。また、70系統（運動公園線 道守高校先回り）のバスで「久保町」バス停で下車後、徒歩約6分です。すまいるバス西ルート（照手・足羽方面）を利用する場合は「愛宕坂」バス停で下車後、徒歩約3分です。福井鉄道福武線をご利用の場合は、足羽山公園口駅で下車後、徒歩約6分です。

開館時間と休館日：ご来館の前にご確認ください

開館時間は午前9時から午後4時30分までです。休館日は、月曜日（月曜が祝日の場合は火曜日）、年末年始（12月29日～1月3日）です。入館は無料です。

周辺の見どころ：歴史と自然に触れる旅

福井市水道記念館周辺には、歴史や自然に触れられる魅力的なスポットがたくさんあります。例えば、すぐ近くには橋本左内の墓がある左内公園、そして足羽山には足羽神社や福井市自然史博物館があります。また、百段坂や愛宕坂なども近隣にあり、これらの史跡を巡る散策もおすすめです。愛宕坂には愛宕坂茶道美術館や橘曙覧記念文学館もあります。

福井市水道記念館は、歴史的建造物としての価値、技術展示、周辺観光スポットとの連携など、様々な魅力を兼ね備えた施設です。福井を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

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