福井県道180号東郷福井線

福井県道180号東郷福井線：歴史と自然が織りなす福井の主要地方道

福井県道180号東郷福井線は、福井県福井市東郷地区を起点とし、福井市街地に至る一般県道です。全長約7kmの路線は、歴史的な街並みや田園風景、そして近代的な都市空間と、多様な表情を見せています。本稿では、この路線の地理的特徴、歴史的背景、そして沿線にある施設などを詳しく解説します。

路線概要：足羽川と共にある道

起点となる福井市東郷地区では、福井県道32号清水美山線から分岐します。この区間は、幅約5mの堂田川に沿って、上下線別々の一方通行路が約400m続きます。川沿いに柳などの樹木が植えられ、古くからの酒造場など、かつての宿場町の面影を色濃く残しています。

堂田川から離れると上下線は合流しますが、中央線のない狭い道路は集落の中を縫うように進みます。集落西端の東郷踏切を越えると、約4kmにわたって田園風景が広がります。2車線の道路は、国道8号との交点に近づくにつれて市街地へと入っていきます。

福井市板垣地区から春日地区にかけては、道路の形状が複雑で、特に注意が必要です。直進方向の市道の方が広く、県道標識を見落とすと、容易に道に迷う可能性があります。春日地区では、北陸新幹線と北陸本線、そして福井刑務所を横目に、足羽川に最も接近する地点を通過します。この地点の堤防は、平成16年7月福井豪雨で破堤した箇所でもあります。

春日アンダーパスを潜り抜けると、地平部に再び出て、すぐ先の新木田交差点で、福井県道28号福井朝日武生線（フェニックス通り）と接続し、終点となります。

接続道路：主要路線との交差

東郷福井線は、多くの主要道路と接続しています。主な接続道路は以下の通りです。

福井県道32号清水美山線（起点）
福井県道25号福井今立線（重複区間あり）
国道8号（福井バイパス・東環状線）
福井県道116号徳光福井線（重複区間あり、板垣橋通りとして知られる）
福井県道28号福井朝日武生線（フェニックス通り、終点）
福井県道229号福井鯖江線（終点）

沿線施設：歴史と文化、そして現代

東郷福井線沿線には、様々な施設が点在しています。歴史的な建造物から近代的な公共施設、教育機関、さらには産業施設まで多岐にわたります。

JR越美北線：越前東郷駅、足羽駅
福井市東体育館
福井市役所東足羽連絡所
福井市足羽第一中学校
福井県農業協同組合 福井南部農業施設センター
福井県立図書館
福井県公文書館
福井県ふるさと文学館
福井市美術館（アートラボふくい）
福井南郵便局
福井刑務所
福井市企業局 一本木浄水場
* 福井鉄道福武線：商工会議所前駅

まとめ：歴史と未来を繋ぐ道

福井県道180号東郷福井線は、単なる道路ではなく、福井市の歴史と文化、そして現代社会を繋ぐ重要なインフラです。足羽川沿いの静かな街並みや、田園風景、そして活気ある市街地と、変化に富んだ景観は、ドライブや散策にも最適です。本稿が、この路線の魅力を再発見するきっかけとなれば幸いです。

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