福原資保

福原資保の生涯

福原資保（ふくはら すけやす）は、安土桃山時代から江戸時代前期にかけての日本の武将であり、初代交代寄合福原氏の当主として知られています。彼の生涯は、戦国の動乱と江戸時代の安定期にまたがっています。

幼少期と家督相続

元亀2年（1571年）に福原資孝の次男として誕生した資保は、幼少期から武家の家に育ちました。兄の資広の養子となり、家督は慶長3年（1598年）の11月に相続しました。この時、彼は栃木県下野国那須郡にある2,610石の所領を受け継ぎました。

関ヶ原の戦いと功績

資保の名前が広く知られるようになったのは、慶長5年（1600年）に起こった関ヶ原の戦いです。彼は東軍に属し、上杉景勝の南下に備えて大田原城の守備にあたりました。彼はこの戦況の中で、皆川広照や服部正就らと共に勇敢に戦い、その活動が認められて、戦後に300石の加増を受けました。

所領の拡大

慶長7年（1602年）、資保は相馬義胤の所領接収に際し、佐竹義宣の領国を検査する役割を担いました。また、同年に岩城貞隆の居城接収にも関与し、これらの功績によって下野寒川郡と陸奥国磐城郡における所領が1,000石増えました。さらに、彼の一門である福原長次郎にも500石が与えられました。

その後、資保の領地は新しい開墾地を含めて、総計で4,500石に達します。福原氏はその後も代々下野を治め、交代寄合の地位を維持しました。

大坂の陣への従軍

慶長19年（1614年）から始まる大坂冬の陣では、徳川家の重臣・本多正信の指揮下で活動しました。続く慶長20年（1620年）には、大坂夏の陣でも戦い、敵方の首級32を討ち取る功績を挙げました。これらの戦闘は、彼の武将としての名声を確固たるものにしたでしょう。

晩年と死去

元和7年（1621年）には、大坂城番に任命され、重要な役割を果たしました。彼の生涯は、寛永10年（1633年）12月24日に63歳で幕を閉じました。その死は、当時の福原氏にとって大きな損失となりました。

脚注と出典

彼の生涯については『寛政重修諸家譜』及び『那須譜見聞録』（所収『福原家譜』）等の文献に詳細が記されています。福原資保は、戦国時代の波乱を経て、安定した江戸時代を支える重要な武士として、歴史に名を刻んでいます。

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