福地村 (青森県)

福地村（ふくちむら）：青森県三戸郡にかつて存在した村

福地村は、青森県三戸郡に位置し、八戸市西部に隣接した内陸の村でした。2006年1月1日に名川町、南部町と合併し、新しい南部町となったため、その名は地図から姿を消しました。

地理と気候

村の大部分は平坦な地形であり、中心部を東西に流れる馬渕川沿いに人々の生活が営まれていました。気候は比較的温暖で、年平均気温は10℃前後。青森県内では積雪量が少ない地域でした。

歴史

福地村は、周辺の村々の合併を経て誕生しました。

1889年（明治22年）4月1日：町村制施行により、以下の村が成立。
苫米地村、片岸村、麥澤村、高橋村、小泉村が合併し、地引村が成立。
法師岡村、福田村、森越村、杉澤村、樺木村、埖渡村が合併し、田部村が成立。
1949年（昭和24年）4月1日：田部村大字森越が北川村（のちの名川町、現・南部町）に編入。
1955年（昭和30年）4月1日：地引村、田部村が合併し、福地村が成立。
2005年（平成17年）3月17日：南部町、名川町との新設合併を青森県知事に申請。
2006年（平成18年）1月1日：南部町、名川町と合併し廃止。南部町の一部となりました。

行政と産業

最後の村長は夏坂秀一氏（2005年から）。村議会の議員定数は14名でした。

基幹産業は農業でしたが、八戸市に隣接する立地から、工業化やベッドタウン化も進んでいました。

農業

主要産物は、青森県を代表する特産品であるニンニク（ふくちホワイト六片種）は福地村が発祥の地です。

工業

福地工業団地、第2福地工業団地が造成され、企業誘致に力が入れられました。

地域

所轄警察署: 八戸警察署
所轄消防署: 八戸地域広域市町村圏事務組合八戸消防署
郵便局: 福地郵便局

教育

村内には、中学校と小学校がありました。

中学校
福地村立福地中学校
福地村立杉沢中学校
小学校
福地村立福地小学校
福地村立福田小学校
福地村立杉沢小学校

現在は廃校となった小学校も存在します。

交通

鉄道: 青い森鉄道 苫米地駅
路線バス: 南部バス
道路: 国道104号、青森県道などが村内を通過していました。

名所・旧跡・観光スポット

福地村には、歴史的な旧跡や自然を満喫できる観光スポットがありました。

旧跡
法師岡館跡: 自然の地形を利用した館跡
杉沢館跡
厳島神社
御嶽神社
観光スポット
バーデハウスふくち
福田温泉
ふくちアイスアリーナ

祭事

厳島神社例大祭
御獄神社例大祭
苫米地神明宮例大祭
ジャックドまつり

出身有名人

坂本勉（競輪選手）：ロサンゼルスオリンピック自転車競技銅メダリスト

備考

福地村は、いわゆる「四戸」が存在したとされる地域の1つです。

関連項目

青森県の廃止市町村一覧
杉沢村伝説：区域内に「杉沢」という地名があることに因む都市伝説。

もう一度検索