福大前西福井駅

福大前西福井駅：歴史と街の息遣いを感じさせる駅

福井県福井市文京四丁目に位置する福大前西福井駅は、えちぜん鉄道三国芦原線沿線にある、地域に根差した駅です。駅番号はE27。その歴史は古く、1928年（昭和3年）に三国芦原電鉄の駅として開業しました。当初は「西福井駅」という駅名でした。

変遷の歴史：昭和から令和へ

1942年（昭和17年）には、三国芦原電鉄が京福電気鉄道と合併、同社の駅となります。その後、1971年（昭和46年）に貨物取扱が廃止され、1979年（昭和54年）には駅ビルである京福西福井ビルの完成に伴い新駅舎が誕生しました。平和堂西福井店が入居し、賑わいを見せるようになりました。駅業務は1981年（昭和56年）から委託化されました。

しかし、2001年（平成13年）に発生した京福電気鉄道越前本線列車衝突事故の影響で、福大前西福井駅も休業を余儀なくされます。2002年（平成14年）には平和堂西福井店が閉店し、その後、みつわ西福井店が開店するなど、変化の時代を迎えました。

2003年（平成15年）2月1日、京福電気鉄道からえちぜん鉄道へ駅施設が譲渡され、同年7月20日には三国芦原線の運行再開とともに、駅名が現在の「福大前西福井駅」に改称されました。2012年にはみつわ西福井店が閉店、同年12月には「えちぜんCULSA」が開店するなど、駅ビル内の商業施設も変化を続けています。2016年（平成28年）3月27日には、福井鉄道福武線との直通運転開始に伴い低床ホームが新設されました。

駅構造と利用状況

福大前西福井駅は、相対式ホーム2面2線の地上駅で、有人駅です。列車交換が可能で、福井鉄道との直通運転開始時には低床車両に対応したホームが追加されました。駅舎上部は駅ビルになっており、商業施設が併設されています。そのため、多くの利用者が商業施設を利用し、駅周辺の活性化に貢献しています。朝にはたけふ新駅行きの始発列車も設定されており、地域住民の生活を支えています。

1日の平均乗降人員については、資料により異なる場合があります。具体的な数値は公開されている資料をご確認ください。

駅周辺：学生街と商業施設

駅周辺は約150m先に国立福井大学文京キャンパス正門があり、学生街として知られています。マンションや下宿、大学官舎、商店、民家が混在する活気あるエリアです。福井県立福井商業高等学校や私立啓新高等学校などの学校、民間病院も近隣にあり、多くの学生や地域住民が利用しています。さらに、少し離れた場所には、福井工業大学やその附属高校・中学校もあります。通学時間帯には多くの学生の姿が見られ、活気に満ちた雰囲気です。

ハニー食彩館西福井店など、食料品店も駅周辺に存在し、学生や地域住民の生活を支える役割を担っています。

交通アクセス

バス路線も充実しており、福井市地域コミュニティバス「日新さんさんバス」や京福バスが運行しています。これらのバス路線は、日新地区、三郎丸、菅谷、飯塚、日光、田原町方面や福井駅方面へのアクセスを提供しています。

隣の駅

えちぜん鉄道三国芦原線では、田原町駅と日華化学前駅に隣接しています。快速列車（上り）と普通列車が停車します。

まとめ

福大前西福井駅は、長い歴史の中で変化を続けながら、地域住民や学生の生活を支える重要な拠点となっています。駅周辺の環境と密接に繋がり、発展を続けていく駅と言えるでしょう。今後も地域社会に貢献していくことが期待されます。

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