福岡県第8区

福岡県第8区について

福岡県第8区（ふくおかけんだい8く）は、日本の衆議院の選挙区の一つで、1994年の公職選挙法の改正によって設立されました。この選挙区は、福岡県の中でも特に広大なエリアを含んでおり、主に以下の地域が含まれます。

• - 直方市
• - 飯塚市
• - 中間市
• - 宮若市
• - 嘉麻市
• - 遠賀郡
• - 鞍手郡
• - 嘉穂郡

選挙区の変遷

2013年の公職選挙法改正以降の区域が定められる以前、福岡第8区は旧福岡2区の一部でした。旧筑前国に位置するこの地域は、小選挙区制導入時に北九州市とそれ以外の地域とに分割されたため、福岡第8区は他の選挙区に比べて広範な範囲をカバーしています。

1994年から2013年までの区域は、現在の選挙区とはやや異なり、当時は次のような市町が含まれていました。

• - 直方市
• - 飯塚市
• - 山田市
• - 中間市
• - 遠賀郡
• - 鞍手郡
• - 嘉穂郡

歴史的背景

過去において、福岡第8区を含む旧福岡2区は、炭鉱労働者が多く集まる地域でした。このため、旧社会党が強い影響力を持っていました。しかし、1983年の第37回衆議院議員総選挙では、自民党の有力候補である麻生太郎氏が落選する一幕もありました。この時期は、地域の政治的状況が不安定でした。

その後、炭鉱が閉山し、1990年代に入ると地域に変化が訪れます。小選挙区制の導入後、福岡第8区は自民党の強固な地盤となり、麻生氏は無風選挙を通じて安定した当選を果たしてきました。特に2009年の第45回衆議院選挙では、激しい逆風の中でも過去最高の得票数で当選しましたが、同時に民主党の山本剛正氏も当選しました。

自民党が議席を奪還した2012年の第46回衆議院選挙以降、麻生氏は他の候補者に比例復活を許さない圧倒的な差で勝利を続けています。彼のこの地域での支配力は強固であり、党の後盾を背に活動しています。

選挙結果の変遷

福岡第8区では、時折、内閣の変化に伴う選挙が行われています。最近の選挙では、以下のような統計が記録されています。

• - 2021年の選挙（第1次岸田内閣）での有権者数は34万9058人、投票率は53.04%でした。
• - 2017年の選挙（第3次安倍第3次改造内閣）での有権者数は36万1452人、投票率は54.95%でした。
• - 2014年の選挙（第2次安倍改造内閣）では36万1239人が有権者で、投票率は52.19%でした。

このように、福岡県第8区は、地域的な重要性や政治的背景から、興味深い選挙区となっています。過去の歴史や選挙結果は、地域の政治動向や社会状況を探るうえで重要なデータとなります。

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