福岡県道71号新門司港大里線

福岡県道71号新門司港大里線

福岡県道71号新門司港大里線は、福岡県北九州市門司区内を通る主要地方道です。この道路は、新門司港と大里地区という、門司区の重要な二つの地域を結ぶ役割を担っています。

概要

起点は北九州市門司区大字恒見に位置し、新門司港がその近くにあります。終点は同じく門司区の大里本町3丁目で、国道199号と交差する大里本町三丁目交差点となっています。この道路は、企救半島の丘陵地帯を横断する形で建設されており、かつては2車線で急な坂道やカーブが多く、大型車両の通行も頻繁であったため、通行には注意が必要でした。しかし、道路改良工事により、状況は大きく改善されています。

特に峠の部分は、鹿喰トンネルという既存のトンネルに加え、新鹿喰トンネルが増設されたことで、4車線化が実現しました。これにより、交通のボトルネックとなっていた箇所が解消されています。また、新門司側のルートも、峠道の急カーブを避けるように変更され、より安全に通行できるようになりました。ただし、鹿喰トンネルから北九州高速4号線の大里出入口までの区間は、丘陵地の住宅街を通るため、依然としてカーブが多い構造となっています。

路線データ

起点：福岡県北九州市門司区大字恒見（新門司港、北九州市主要地方道恒見朽網線起点）
終点：福岡県北九州市門司区大里本町3丁目（大里本町三丁目交差点、国道199号交点）

歴史

この道路の歴史は、1983年（昭和58年）4月1日に路線認定されたことに始まります。当時は福岡県道263号恒見大里線という名称でしたが、主要地方道への認定とともに、現在の福岡県道71号新門司港大里線へと路線名が変更されました。さらに、1993年（平成5年）5月11日には、建設省によって、改めて主要地方道として再指定されています。

路線状況

この道路は、「北九州カニ・カキロード」という愛称で親しまれています。これは、沿線に新鮮な海産物を提供する店が多いことに由来していると思われます。

重複区間

福岡県道25号門司行橋線の旧道の一部が、この県道71号と重複しています。具体的には、北九州市門司区吉志1丁目・吉志1丁目交差点から、同じく門司区の大字畑・畑交差点までの区間が該当します。

道路施設

橋梁
松ヶ江大橋（櫛毛川、北九州市門司区）
井出谷川橋（谷川、北九州市門司区、福岡県道25号門司行橋線旧道重複区間内）
谷橋（井出谷川川、北九州市門司区、福岡県道25号門司行橋線旧道重複区間内）
トンネル
新鹿喰トンネル（下り線側）：延長292 m、1992年（平成4年）竣工、北九州市門司区
鹿喰隧道（上り線側）：延長193 m、1940年（昭和15年）竣工、北九州市門司区

地理

この道路は、山間部を挟む形で高速道路と並行して走っています。ただし、九州自動車道の新門司ICは、鹿児島方面への出入口のみに対応しており、下関方面へは直接アクセスできません。このため、下関方面へ向かう場合は、他のルートを選択する必要があります。

通過する自治体

北九州市（門司区）

交差する道路

（詳細なリストは省略）

交差する鉄道

山陽新幹線
鹿児島本線
山陽本線

沿線

沿線には、新門司港、新門司臨海工業地帯、マリナクロス新門司といった主要な施設があります。また、JR九州鹿児島本線・山陽本線の門司駅も近くに位置しており、交通の要所となっています。

脚注

（脚注の内容は省略）

関連項目

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