福島県道26号小名浜平線

福島県道26号小名浜平線：いわき市を繋ぐ主要道路

福島県道26号小名浜平線は、福島県いわき市内の主要な地域である小名浜と平を結ぶ、重要な役割を担う県道（主要地方道）です。地域住民からは「鹿島街道」という愛称で親しまれています。

概要

この道路は、いわき市を代表する市街地である小名浜と平を直結する幹線道路としての役割を担っています。沿線には、郷ヶ丘、中央台、若葉台といった住宅地や団地が広がっており、多くの住民が利用しています。また、平谷川瀬周辺や鹿島町から小名浜郊外にかけては、いわきエブリアやヨークタウン谷川瀬などの大型ロードサイド店舗が点在しており、買い物客など多くの人々で賑わい、交通量も非常に多いのが特徴です。

起点から平谷川瀬（三倉橋南詰・市道平内郷線交点）までは、片側2車線の道路として整備されており、スムーズな交通を支えています。以前は小名浜市街地での渋滞が慢性化していましたが、2015年度までに順次拡幅工事が行われ、混雑は大幅に解消されました。しかし、平谷川瀬から終点にかけては、片側1車線の道路となり、平市街地を縦貫する形となっています。

常磐上矢田町（若葉台交差点）から終点にかけての区間は、従来の鹿島街道のバイパスとして1989年3月に開通しました。この区間も便宜上鹿島街道と呼ばれることがありますが、旧道は現在、いわき市道十五町目若葉台線となっています。

路線データ

起点：いわき市小名浜字本町
終点：いわき市平正内町
総延長：11.800 km
実延長：11.800 km

歴史

この道路の歴史は古く、1883年頃には旧来の街道が福島県によって車道化されました。その後、軍司山（飯野・鹿島村境）や御代坂（鹿島・玉川村境）の隧道が切通しに開削され、道路としての形が整えられました。1920年4月には、（旧）道路法に基づき、県道平小名浜線に指定されています。

1950年代には、道路の重要性が再認識され、1954年1月20日には、県道平小野新町線と平小名浜線の一部がそれぞれ主要地方道平小野新町線、平小名浜線に指定されました。その後、1964年4月には平菱川町〜小名浜本町全線が開通し、1966年6月には全線が舗装化されました。

1970年代に入ると、交通量の増加に対応するため、県道の改良が計画され、1974年からはバイパス建設事業が開始されました。1989年3月には平谷川瀬〜常磐上矢田町間2.9kmが4車線で開通し、同時に国道6号常磐バイパスが当路線まで開通しました。その後も、1992年4月には御代坂〜岡小名交差点間が4車線開通、2003年度には岡小名交差点〜花畑町交差点間、2015年度には花畑町交差点〜起点間が4車線開通し、交通の円滑化が図られました。

2016年には、当路線起点から南進する小名浜臨港道路が4車線で開通し、小名浜港へのアクセスが大幅に改善されました。

路線状況

福島県道26号小名浜平線は、以下の路線と重複しています。

福島県道241号下高久谷川瀬線（いわき市平南白土八ツ坂 - 同市平正内町（終点））
福島県道229号甲塚古墳線（いわき市平三倉 - 同市平正内町（終点））

道路施設

下荒川跨道橋
八ツ坂トンネル
三倉橋

地理

福島県道26号小名浜平線は、いわき市内を通過し、以下の道路と交差しています。

福島県道15号小名浜四倉線・福島県道156号小名浜港線
福島県道66号小名浜小野線
福島県道48号江名常磐線
福島県道378号高久鹿島線
国道6号 常磐バイパス
福島県道241号下高久谷川瀬線
いわき市道内郷平線
福島県道229号甲塚古墳線
国道399号

沿線施設

沿線には、以下の施設があります。

いわき市役所小名浜支所
いわき東警察署
いわきエブリア
いわき市中央卸売市場
いわきニュータウン
中央台団地
郷ケ丘
久世原団地
いわき市上荒川運動公園
福島県立平工業高等学校
* ヨークタウン谷川瀬

福島県道26号小名浜平線は、いわき市の発展を支える重要な道路として、これからも地域住民の生活に深く関わっていくことでしょう。

もう一度検索