福浦 (横浜市)

福浦（ふくうら）

福浦（ふくうら）は、神奈川県横浜市金沢区にある町名で、現在の行政上は福浦一丁目から福浦三丁目までの区域に分かれています。この地域は金沢地先の埋立地の南部に位置し、東と南には東京湾が広がっています。北側には幸浦があり、西には並木および柴町と接しています。面積の大部分が工業用地として利用されており、特に一丁目と三丁目には居住者がいない状況です。

地理と施設

福浦は人口が極めて少なく、主に工場や公共施設が設けられています。福浦一丁目および三丁目には居住者がほぼいない一方で、二丁目にはわずかですが人々が住んでいます。工業団地が主要な特徴で、化学、電機、金属加工などの中小企業の工場が立地しています。福浦一丁目には「横浜金沢ハイテクセンター」があり、そこにはホテルをはじめとする複数の企業が入居しています。また、二丁目には中央水産研究所があり、地域の学術研究に寄与しています。加えて、海岸沿いには緑地帯と遊歩道が整備されており、自然との調和を図っています。

三丁目には、日本発条本社と東洋電機製造という比較的大きな企業の工場があるほか、横浜市立大学の医学部とその附属病院が置かれています。さらに、西武グループの杉田ゴルフ場や南横浜自動車学校は、将来の都市開発に伴い移転してきたものです。また、南東の隅には横浜市消防局が管理する横浜ヘリポートが設置されています。

歴史

福浦の開発は1971年に始まり、金沢地先の埋立事業が着手されました。1980年には埋立地が新たに福浦一丁目から三丁目として編入され、その後の発展に繋がります。1987年には横浜市立大学福浦キャンパスが開設され、1989年には金沢シーサイドラインが開通と同時に交通利便性が向上しました。1991年には横浜市立大学附属病院が開院し、地域医療にも寄与しています。

交通

福浦には金沢シーサイドラインが通っており、それぞれの丁目には駅が設置されています。一丁目に「産業振興センター駅」、二丁目には「福浦駅」、三丁目には「市大医学部駅」と、便利な交通機関が整っています。また、近隣の金沢文庫駅からは京浜急行バスが運行しており、地域住民や来訪者の交通手段に役立っています。気配りを感じさせる計画的な土地開発により、片側2車線の広めの道路が整備され、交通の流れもスムーズです。

その他の情報

福浦の郵便番号は236-0004で、集配は横浜金沢郵便局が行っています。また、地域の治安を担当する警察管轄区域も設定されており、安心して暮らせる環境が提供されています。

福浦は、多様な産業が集積した地域であり、工業と学術研究の両方が共存する独自の文化を育むエリアとして注目されています。今後のさらなる発展が期待される地域です。

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