秀ノ花行秀

秀ノ花 行秀（ひでのはな ゆきひで）

1965年2月10日生まれ、山梨県韮崎市出身の元大相撲力士。本名は菊島 行秀（きくしま ゆきひで）。身長185cm、体重144kg。放駒部屋（入門時は花籠部屋）に所属し、最高位は東十両5枚目（1988年7月場所）。右四つ、寄りを得意とした。

人物

中学卒業後の1980年3月場所に花籠部屋へ入門。元横綱輪島との出会いがきっかけで入門を決意。当時、山梨県出身の新弟子が少なかったこともあり、自身が入門するとは考えていなかったという。同期には、関脇・琴富士や幕下付出デビューの十両・花嵐がいる。

入門から約8年後の1988年5月場所で新十両へ昇進。その場所で11勝4敗の成績を収め、同期の琴富士との決定戦を制し、新十両優勝を果たす。この新十両優勝は、1979年9月場所の琴千歳以来、約9年ぶりの快挙であった。

翌7月場所で自己最高位である東十両5枚目に昇進し、幕内を目指していた。しかし、場所前に放駒部屋へ出稽古に来ていた当時日本大学4年生の山崎直樹（後の幕内大翔山）との稽古中に左膝内側側副靱帯を損傷する大怪我を負う。本場所中の怪我ではなかったため公傷制度は適用されず、無理をして7月場所に出場したものの、初日から10連敗し、11日目から休場となった。

その後、9月場所から3場所連続で休場し、番付を東三段目83枚目まで下げる。復帰場所となった1989年3月場所で三段目優勝を果たすものの、怪我の後遺症が再発。同年11月場所から2場所連続で休場し、再度の復帰場所である1990年3月場所には番付を西序二段78枚目まで下げたが、この場所で序二段優勝を果たした。その後も怪我と闘いながら土俵を務め、1992年3月場所には西幕下10枚目まで番付を戻したが、結局最後まで怪我の後遺症が響き、十両復帰を果たすことなく1994年3月場所限りで廃業した。

なお、1990年11月場所から翌1991年7月場所まで、関取経験者としては異例の弓取りを務めている。

主な戦績

生涯成績：294勝257敗53休 勝率.534
十両成績：11勝15敗4休 勝率.423
現役在位：85場所
十両在位：2場所

各段優勝

十両優勝：1回（1988年5月場所）
三段目優勝：1回（1989年3月場所）
序二段優勝：1回（1990年3月場所）

場所別成績

（場所別成績は省略）

改名歴

菊島（きくしま） 1980年3月場所～同年11月場所
鸞山（らんざん） 1981年1月場所～1982年3月場所
花光 行秀（はなひかり ゆきひで） 1982年5月場所～1986年1月場所
秀ノ花 行秀（ひでのはな ゆきひで） 1986年3月場所～1994年3月場所

脚注

（脚注は省略）

関連項目

大相撲力士一覧

外部リンク

* 秀ノ花 行秀 - 相撲レファレンス

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