秋山俊一郎

秋山 俊一郎の生涯

秋山俊一郎（あきやま しゅんいちろう）は、1892年10月22日に高知県長岡郡東豊永村で生まれ、1972年12月3日に東京都で亡くなりました。秋山は水産技術者、実業家、そして政治家としての多才な経歴を持ち、特に1950年から1965年まで参議院議員として活躍しました。

幼少期と教育

彼は、父・秋山紋弥と母・春女の長男として生まれました。地元の高知県立第一中学校を1912年に卒業後、1915年には農商務省水産講習所を卒業しました。この講習所は後に東京海洋大学となる教育機関です。彼は水産に対する強い関心を持ち、技術を身につけるために努力しました。

職業キャリア

卒業後、秋山は台湾に派遣され、1916年に台湾総督府に転任しました。その後、1920年に長崎県に転職し、1928年には高知県水産課長に就任しました。彼はその後も佐賀県水産課長を経て、長崎県水産試験場長として、地域の水産業を支える重要な役割を果たしました。

政治家としての活動

1950年、秋山は自由党どの党から出馬し、長崎県地方区で参議院議員に当選しました。1956年には自由民主党公認で再選し、参議院議員として連続2期を務めました。この間、彼は参議院水産委員長や第5次吉田内閣の外務政務次官、農林水産委員長など、さまざまな重要な役職を歴任し、水産政策の推進に貢献しました。

企業活動と功績

政治活動に加え、大洋漁業の常務取締役、長崎商工会議所の理事、県電力協議会長、経営者協会長など、多くの重要な役職を担当しました。彼のこれらの活動は、地域経済の発展や漁業界の発展にも寄与しました。

受賞と死去

1965年には春の叙勲で勲二等瑞宝章を受賞し、国家への貢献が評価されました。1972年12月3日、秋山は胃癌により東京都世田谷区の国立大蔵病院で80歳で亡くなりました。亡くなると同時に正六位から従四位に叙され、銀杯一組も賜りました。

まとめ

秋山俊一郎は、大正から昭和期にかけて、日本の水産業の発展に大きく貢献した人物でした。技術者としての知識と経験を政治活動に活かし、地域の発展にも貢献した彼の人生は、多くの人々に影響を与えました。

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