秋田県立湯沢高等学校

秋田県立湯沢高等学校について

秋田県立湯沢高等学校は、秋田県湯沢市に所在する県立の高等学校です。長い歴史を持ち、地域社会に多くの人材を輩出してきました。ここでは、その概要、学科、沿革、学校生活、進路状況、著名な卒業生について詳しく見ていきましょう。

設置学科

湯沢高校には、以下の2つの学科が設置されています。

普通科: 幅広い分野を学び、大学進学を目指す学科です。2年次進級時に、文系と理系に分かれます。
理数科: 理数分野に特化したカリキュラムで、科学的な思考力と探究心を養います。

1年生は「第一学年普通・理数科」として、共通のカリキュラムを学び、2年生からそれぞれの学科とコースに分かれます。

学校の概要

湯沢高校は、旧制湯沢中学校を前身としており、長い歴史と伝統を受け継いでいます。生徒たちは勉学に励み、卒業生の多くが東北地方の国公立大学に進学しています。特に、秋田大学、岩手大学、山形大学、東北大学といった大学への進学者が多いのが特徴です。

部活動も盛んで、特にハンドボール部は全国制覇を成し遂げた実績を持ち、学校を代表する部活動として知られています。また、野球部も2003年に全国高等学校野球選手権秋田大会で準優勝を果たしており、毎年4月には湯沢翔北高等学校との定期戦が行われます。文化部では、吹奏楽部や音楽部が東北大会への出場を果たしています。かつては稲川分校を擁していましたが、2018年に廃止されました。

制服は、男子が黒の学生服、女子は濃紺のブレザーです。

また、「師弟共励」という言葉を掲げ、生徒と教職員が共に学び、切磋琢磨する校風が特徴です。平日はもちろん、休日も学校で補習や勉強会が行われています。

沿革

湯沢高校の歴史は以下の通りです。

1943年（昭和18年）：「秋田県立湯沢中学校」として開校。
1945年（昭和20年）：新校舎に移転。
1948年（昭和23年）：「秋田県立湯沢南高等学校」に改称。
1959年（昭和34年）：現在の「秋田県立湯沢高等学校」に改称。
1960年（昭和35年）：第一体育館が落成。
1961年（昭和36年）：第16回国民体育大会秋季大会剣道競技会場となる。
1966年（昭和41年）：全国高校総合体育大会ハンドボールで優勝。
1967年（昭和42年）：全国高校総合体育大会ハンドボールで準優勝。
1973年（昭和48年）：湯高会館（合宿所）を新築。
1974年（昭和49年）：武道場が落成。
1975年（昭和50年）：校舎改築が完了。
1978年（昭和53年）：稲川分校を設置。
1979年（昭和54年）：湯高会館（セミナーハウス）を改築、共励館（吹奏楽部練習場）が完成。
1983年（昭和58年）：第二体育館が竣工。
1984年（昭和59年）：全国高校総合体育大会ハンドボール競技会場となる。
1991年（平成3年）：サッカー場が完成。
1994年（平成6年）：野球場が完成。
2007年（平成19年）：新体育館が完成、第62回国民体育大会（秋田わか杉国体）ハンドボール競技会場となる。
2018年（平成30年）：稲川分校が廃止。

校歌

校歌は「秋田縣立湯澤髙等學校校歌『兄弟あり 七百』」で、1945年に完成しました。作詞は東京音楽学校（現東京藝術大学）教授の清水重道、作曲は同校教授の橋本國彦が担当しました。

部活動

湯沢高校では、運動部と文化部が活発に活動しています。

運動部

ハンドボール部
野球部
バスケットボール部
剣道部
弓道部
陸上競技部
バレーボール部
ソフトテニス部
バドミントン部
卓球部
サッカー部
水泳部
スキー部

文化部

吹奏楽部
音楽部
美術部
演劇部
放送部
英語部
化学部
生物部
物理部
天文部
新聞部
書道部

進路状況

湯沢高校の卒業生は、多くが大学に進学しています。2015年3月卒業生の場合、国公立大学に112名、私立大学に71名、国公立大学短期大学に7名、私立大学短期大学に3名が進学し、大学進学者の合計は193名でした。進学先は、秋田大学、岩手大学、山形大学、東北大学といった東北地方の国公立大学が中心です。また、専門学校や就職を選択する生徒もいます。

学校行事

年間を通して様々な行事が開催されています。

4月：入学式、始業式、応援歌練習、野球定期戦（対湯沢翔北高校）
5月：中間考査
6月：湯高祭
7月：期末考査、学級対抗、夏期セミナー
8月：勉強合宿
9月：強歩大会、芸術鑑賞
10月：修学旅行、大学見学会、中間考査
12月：期末考査
1・2月：スキー教室
3月：学年末考査

交通アクセス

JR奥羽本線湯沢駅から徒歩20分。
羽後交通バス「湯沢高校入口」「高校前」バス停から徒歩3分。

著名な卒業生

湯沢高校は、政界、経済界、文化界など、各界で活躍する著名な卒業生を数多く輩出しています。

菅義偉（政治家、第99代内閣総理大臣）
京野公子（衆議院議員）
鈴木俊夫（湯沢市長）
齊藤光喜（湯沢市長）
佐藤一夫（湯沢市長）
伊藤助成（元日本生命保険社長、元経団連副会長）
佐藤隆三（ニューヨーク大学冠教授、元ハーバード大学兼任教授、元東京大学客員教授）
東海林良（作詞家）
菅貫太郎（俳優）
おおひなたごう（漫画家）
美和剛（漫画家）

関連事項

秋田県立湯沢高等学校稲川分校
秋田県高等学校一覧
日本の理数科設置高等学校一覧
旧制中等教育学校の一覧 (秋田県)

外部リンク

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